3日目終了!シトロエンのミークが首位キープ!

WRC第3戦ラリー・メキシコは競技3日目を終え、シトロエンのクリス・ミークが前日からのリードを拡げて総合首位をキープ。総合2番手にはMスポーツのセバスチャン・オジエ、総合3番手にはヒュンダイのティエリー・ヌービルという順位。トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラは総合6番手、ユホ・ハンニネンは7番手につけている。

競技4日目はSS18とSS19の2SS、54.9km。ミークがこのまま逃げ切りシーズン初優勝を果たすのか、はたまた波乱が起きるのか。最終日に注目です。

ミークとオジエが激しいバトル!

競技3日目はSS9〜SS17の9SS。グラベルステージ3SSを2度走行したのち、再び2台同時走行のスーパーSS、そしてレオンの市街地ステージという構成。競技2日目までを終えた段階でタイム差が徐々に拡大してきており、また最終日のSS距離が50kmしかないことをを考えれば、この日が勝負どころ。

オープニングステージとなるSS9。2番手に入ったオジエと、3番手につけたミークのバトルはSS10、SS11、SS12と互いに譲らず、SS12を終えた段階で2人の差は21.3秒。

しかし、38.31kmのSS13。SS10の再走ステージでベストタイムを獲ったミークに対し、オジエはフィニッシュ近くでまさかのスピン。これでふたりの差は一気に39.5秒にまで拡大した。

残された4SSはすべてショートステージで、一発逆転は難しいものの、オジエは残された4SSすべてでミークのタイムを上まわった。SS17を終えた段階で首位ミークと2番手オジエとの差は30.9秒。総合3番手にはヒュンダイのヌービル。総合4番手のタナクとは1分以上の差がついており、シーズン初の完走と表彰台を狙いたいところ。

Day 3 - Rally Mexico 2017 - L. Bertelli / S. Scattolin - Ford Fiesta WRC+ - YouTube

出典:YouTube

エンジン温度の問題は解決?トヨタのラトバラは6位浮上!

競技2日目は気温が高く、トヨタのヤリスWRCを含む多くのクルマのエンジンに温度上昇の問題が発生。トヨタは問題の原因を探り、入念な対策を実施した。その結果ヤリスWRCは2台とも大きな問題を発生することなく競技3日目を走行。ラトバラは総合6番手、ユホ・ハンニネンは7番手につけている。

ラリーメキシコでは毎年、「暑さ」と「薄い空気」が大きな問題となる。ラリーの中心となるレオンの気温は3月でも30度前後に到達する、エンジンとブレーキに特に厳しいラリー。また、メキシコはWRCの中でもっとも標高が高いエリアが舞台となり、SSの最高地点は2,700mを超える。高地では空気中の酸素量が減るため、エンジンは20~25%程度のパワーダウンを余儀なくされる。エンジニアにとって、メキシコは最も難しく、そして挑戦のしがいがあるラリーと言える。

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