樹氷は、霧氷の一種です。そして代表的なものが樹氷・樹霜・粗氷などに分類されています。

霧氷とは、水蒸気や霧が氷点下に冷やされ、樹枝などに凍りついたものを言います。

霧氷は、過冷却した微小な水滴が木の枝などについて直ちに凍ってできた白色のもろい氷。木に氷の花が咲いたようになり美しいです。

樹霜は、夜間、放射冷却した樹木などの表面に、空気中の水蒸気が昇華し、氷の結晶となって付着したものです。コップ状・枝状・扇状・などいろいろな形がある。風上の方向に発達するのが特徴です。

粗氷は、空気中の過冷却した微細な水滴が地物や樹木に凍りつき、無数の氷粒の層となったものです。樹氷に比べ、氷は透明に近く、また粒子の形もはっきりしないです。

厳密な意味での樹氷は、日本でしか観察されていません。
（つめたい湿った空気が、木にぶつかることで、空気中の水分が一瞬にして氷となり木に付着してできる現象）

しかし、ただ単に雪が木に降り積もった状態も、樹氷としばしば表現されることがあります。
これは、世界中雪の降るところなら、どこでも見られる現象ですね。

ice monsterは、こちらのことを差しています。


厳密な樹氷については、Japanese Monster tree という表現が使われているみたいです。

八甲田山に多く植生するアオモリトドマツに、氷と雪がぶつかりながら、徐々に大きく成長し、やがて『スノーモンスター』と呼ばれるまで大きな樹氷になります。
八甲田山の樹氷は、その規模・壮観さ・豪快さにおいて、蔵王・八幡平をしのぎ、日本一と言えます。樹氷は１月～２月頃が例年、見頃です。
様々な形の樹氷を見ることができますよ。

いかがでしたでしょうか。
八甲田山の樹氷は八甲田山スキー場にもありますので、樹氷の間を滑ることもできます。
そして帰りは、近くにある酸ヶ湯温泉で体を温めると格別です。
是非一度、八甲田山に訪れてみてはいかがでしょうか？