機能性表示食品とは?

機能性表示食品とは、安全性と有効性の科学的根拠(エビデンス)に関する情報を示し、消費者庁へ届け出るだけで、食品の機能性をわかりやすく表示でき、消費者に健康をサポートする働きを分かりやすく表示した商品の選択肢が増やすことを目的に作られた制度で、2015年4月から始まりました。

例えば、「おなかの調子を整える」「脂肪の吸収をおだやかにする」など、健康の維持や増進などに役立つ健康効果を「機能性」と言い、その「機能性」をパッケージや広告などに表示できる食品のことが「機能性表示食品」です。

複雑な審査もなく、費用もかからないことから、多くの食品メーカーが採用され、ここ近年急激にその数が増えています。

以前は一般商品として売り出されていた商品が、機能性表示食品として打ち出した事で、売上が20%もアップするなど今注目の制度なのです。

トクホとの違いは?

機能性表示食品と同様、機能性を表示できる食品として「特定保健用食品」(トクホ)を思い浮かべると思います。

機能性表示食品とトクホの違いは何なのかご説明いたします。

 トクホは、安全性や有効性について国の審査があり、審査に通れば「コレステロールへの吸収を抑える」、「脂肪を燃焼しやすい」「脂肪が付きにくくなる」などより踏み込んだ健康効果や機能性を、商品パッケージやテレビCMなどで使うことが許可されてるようになります。

トクホは、有効性や安全性を人を使って試験しなければならず、企業の臨床試験に多額の資金が必要となります。

更に国への申請から審査、販売許可が下りるまでに2年程度かかり、商品化が限られてます。

一方、機能性表示食品は、業者が販売の60日前までに、科学的根拠を示す論文などを添えて消費者庁に届け出れば、国の審査なしに、効果を表示できるため、トクホよりも低いハードルで機能性の表示ができるのです。

そして、商品パッケージの表示には「おなかの調子を整えます」「脂肪の吸収をおだやかにします」など、特定の保健の目的が期待できる(健康の維持及び増進に役立つ)という少し柔らかい表現で打ち出す事ができるのです。

機能性表示食品の問題点

このように、ぱっと見消費者から見れば、機能性表示食品もトクホも変わらないように見えるので、どの商品を選択すれば良いのか混乱してしまいますね。
また科学的根拠の示し方については、表現内容が運用指針である程度は定められているものの、あくまで企業の自己責任で、国が「お墨付き」を与えるわけではなくチェックの方法があいまいなどの理由から消費者団体などから批判の声が上がっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?機能性表示食品のことが少し理解できたと思います。

わかりやすい表示が増える事で、商品選択の幅が広がる事は消費者にとってありがたい事ですんね。しかし機能性表示食品にしても、トクホにしても、共通して言えるのは、消費者はその商品の内容をしっかり理解すること。そしてその商品が自分が求めているものか理解して商品選択ができるように心がけていきたいですね。

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