ゼロトップとは

ゼロトップとは、フォワードの選手が中盤まで下がってくる戦術のことです。

ここで言う「トップ」とは、「フォワード」を意味します。つまり、”ゼロ”トップと言われるものの、実際にトップ(フォワード)は存在するのです。ただ、戦術の中でトップ(フォワード)がいないようなフォーメーションをとるため、「ゼロトップ」と呼ばれます。

また、サッカーでは点取り屋としてプレーするフォワードの選手を「9番」と表記します。ゼロトップの戦術では、その9番が中盤まで下がってきて、中盤の1人としてプレーします。そのため、9番のポジションにいるものの、9番としての役割を担わないため、ゼロトップのフォワードは「偽9番」と呼ばれます。

主にゼロトップが採用されるフォーメーションは4-3-3、もしくは4-2-3-1です。基本的には、センターフォワードの選手(偽9番)が中盤まで下がり、トップ下のような役割を担います。一方で、チャンスと見ればゴール前に飛び込み、得点を狙います。そのため、本来であればトップ下とセンターフォワードに分かれる役割を、1人でこなせるほどの選手でないと、偽9番としてプレーするのは難しいと言えます。

ゼロトップのメリット

①中盤で数的優位と作れる

中盤の人数を増やすことで数的優位を作れることが、ゼロトップの最も大きなメリットと言えます。数的優位を作り出すことで、ボールポゼッション(ボールを保持すること)が容易になり、主導権を握りやすくなります。

②偽9番がフリーになりやすい

偽9番が中盤へと下がることで、相手センターバックはそのままついていくのか、それとも自分はディフェンスラインに留まり、別の選手にマークしてもらうのか迷います。そのため、偽9番は、相手選手に捕まりづらく、フリーでプレーできる機会が増えます。

③ディフェンスラインとミッドフィルダーのライン間が使いやすくなる

偽9番はフォワードのポジションから下がってくるため、ディフェンスラインとミッドフィルダーのラインの間にポジションを取ることが多くなります。このゾーンは「1.5列目」と呼ばれ、相手にとっては非常に対応しにくい場所です。(1列目をフォワード、2列目をミッドフィルダーと捉えていることから1.5列目と呼ばれています。)

偽9番が1.5列目でうまくボールを受けられれば、多くのチャンスを生み出すことが可能になるでしょう。

ゼロトップのデメリット

①偽9番に依存する

先述の通り、ゼロトップの戦術において、偽9番は非常に大きな役割を担います。そのため、攻撃の大部分を偽9番に任せることになり、マークが厳しくなった際に、改善できない可能性があります。

味方選手がサポートできるように準備しておく必要があるでしょう。

②ボールポゼッションが優先されてしまう

最前線の選手が中盤まで下がってくるため、ボールポゼッションには強いものの、肝心なゴールを奪うという目的に到達しにくい可能性があります。そのため、常にゴール前に飛び込む選手がいるようにする必要があります。

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