サッカーでの左利きのメリット

サッカーでは、左利きの選手を「レフティー」と呼びますが、右利きの選手の呼び方は特にありません。野球でも、左利きの選手は「サウスポー」と呼ばれるのに対し、右利きの選手の呼び方はありません。

左利きは生まれる確率が低く、レアな存在で、一般的に左利きの割合は10人に1人程度と言われています。そのため、希少価値が高く、チームで重宝されるケースもあります。理由としては、サッカーのコートは左右対称であり、ポジションによっては左利きを起用したい場合があるからです。

例えば、左サイドには左利きの選手を置いて利き足でクロスを上げられるようにする、右サイドに左利きの選手を置くことで利き足でカットインしやすくする、などが挙げられます。そのため、左サイドバックに左利きの選手を配置する監督は多いです。また、右ウイングや右サイドハーフに左利きの選手を起用する監督も多いです。

さらに、左利きの選手には独特なリズムでプレーすることが多く、相手選手がやりにくさを感じることも多いと言われます。

右利きに矯正する必要はありませんが

先述の通り、左利きは貴重であり重宝される傾向にあります。そのため、サッカーにおいては右利きに矯正する必要性はないと考えられています。

ただ、重宝される分、左足に頼ってしまう傾向があります。長所を伸ばすことは大切ですが、右足も使えるように練習しておくとよりプレーの幅が広がります。右利きに矯正するというよりは左足も右足も使えるようにしておくことがベストではあります。

もともとは右利きであっても左利きに矯正しようとし、両利きとなった選手もいます。キングカズこと三浦知良選手はもともと右利きでしたが、サッカー選手になるために小学生の頃から左足の練習も行っていたため、結果として、自然と両利きになったそうです。

左利きの名選手

リオネル・メッシ

バロンドールを歴代最多の7回受賞した天才レフティーです。
細かいタッチのドリブルや左足の正確なキックから得点を量産しています。

ディエゴ・マラドーナ

メッシ選手が幼い頃から憧れており、「神の子」の愛称でも親しまれたアルゼンチンの名プレーヤー。類まれなるテクニックと俊敏性で世界を魅了したサッカー界のレジェンドですね。

1986年のメキシコワールドカップで見せた「5人抜きゴール」や「神の手ゴール」は今でも語り継がれています。

中村俊輔

日本を代表するレフティーといえば、中村俊輔。左足から繰り出される正確なキックで世界にも名を轟かせました。

セルティック所属時代、2006-07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでマンチェスター・ユナイテッドからフリーキックで2点決めたことで話題となり、今でも有名な話です。

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