フォーメーション「4-5-1」とは

4-5-1は中盤に多くの選手を配置し、中盤でのボールポゼッションを目的にした布陣になっています。4-5-1システムは1998年ワールドカップフランス大会においてフランス代表が採用した布陣で、優勝という素晴らしい結果をもたらせています。

4-2-3-1

4-2-3-1は4-5-1を基本としたサッカーフォーメーションを変形したもので、センターバック2枚、サイドバック2枚、ボランチ2枚、オフェンシブミッドフィルダー1枚、サイドハーフ2枚、フォワード1枚の布陣です。

4-2-3-1のサッカーフォーメーションの特徴は、サイドバックとサイドハーフの連携からサイド攻撃をしかけることで、中盤は枚数が多いためゾーンプレスをかけやすくなるサッカー戦術です。ポゼッションサッカーがトレンドの現代では受け入れられやすいフォーメーションと言えます。

4-2-3-1のメリットはサイドバックとサイドハーフが連携することで相手サイドを支配でき、ディフェンスでは現代的ハイプイレスディフェンスを仕掛けることでショートカウンターにつなげることができます。

デメリットとしては、フォワードが1枚な為、孤立する恐れがあり、サイド攻撃を封印されると攻撃が停滞する恐れがあります。そのため、相手チームに現代でいえばマルセロのような優れたサイドバックがいる場合には相性はあまりよくないシステムの一つと言えます。サイドハーフとサイドバックの連携がうまく取れると最強のフォーメーションになります。

4-3-2-1

4-3-2-1はセンターバック2枚、両サイドバック、中盤の4人をボランチ3枚、オフェンシブハーフ2枚に、フォワード1枚に布陣したシステムです。

トリプルボランチに、オフェンシブハーフ2枚という中盤の底に厚みを持たせたサッカーフォーメーションです。現代のトレンドであるポゼッションサッカーを主体としているチームにとっては最強のフォーメーションに成り得ます。

4-3-2-1はサイドハーフがいないため、サイドアタックよりもセンターアタックを得意とするチームに向いたサッカー戦術で、オフェンシブハーフとフォワードの3人がポジションを入れ替え、裏を取る動きをするといった連携が重要です。

ディフェンスについては3枚のボランチがいるため、相手のサイドアタックには両サイドのボランチが対応できる点でディフェンシブなサッカーシステムと言えます。

センターアタックに適したサッカーフォーメーションであるため、センターアタックが封じられると攻撃が停滞する可能性があります。サイドアタックを仕掛けられた場合に両サイドのボランチが対応できますが、両ボランチがサイドアタックを仕掛けてボールを奪われた際のカウンターに対する対応を決めておかないと危険な状況を生み出す恐れがあります。そのため、鉄壁なセンターバック陣を配する、現代のカウンターサッカーを主体としてくるチームに対しては相性はあまりよくないシステムの一つです。

4-1-4-1

4-1-4-1はセンターバック2枚、サイドバック2枚、ボランチ1枚、センターハーフ2枚、サイドハーフ2枚、フォワード1枚の布陣によるフォーメーションです。

この4-1-4-1は2004年チャンピオンズリーグで優勝したFCポルト、ユーロ2004で優勝したギリシャ代表が採用した戦術で、それ以前に4-1-4-1はチェコ代表やトルコ代表が採用したサッカー戦術としてトレンドが始まりました。それ以降も現代では多くのチームが取り入れている戦術です。

4-1-4-1はワイドに広がったシステムで、両サイドの人数を生かしたサイドアタックを得意とするチームに向いています。サイドハーフにスピード、ボールコントロール技術、スタミナに優れた選手を配置することで最強のフォーメーションに成り得ます。

最強と言われるには、センターハーフは引いてボールを保持し、サイドアタックを演出したり、ドリブル突破したり、バイタルエリアへ突き刺すようなパスを出したりと、ゲームメイクに必要な技術を要する選手が必要です。

4-1-4-1のメリットは攻撃の厚みです。ワントップですが、その周りをセンターハーフ、サイドハーフの4人がカバーし、サイドアタックや2列目からの飛び出しなど攻撃バリエーションは豊富なフォーメーションです。4-1-4-1のデメリットとしては、ボランチが1枚なため、ボランチのサイドを突破されてしまうと一気にバイタルエリアにスペースができてしまい危険な状況に陥ることです。

そのため、裏への抜け出しを得意としてくる相手チームに対しては、あまり相性はよくないシステムの一つと言えます。

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