サッカー用語「DOGSO」とは
最近、サッカーで話題になる「DOGSO」についてご紹介します。
DOGSOとは
「DOGSO」とは、サッカーの決定機阻止に対するファール基準を表す用語です。国際評議会は1990年のイタリアワールドカップで、強制力をもつ指示を決定し、1991年に競技規則第12条の公式決定事項に決定機阻止に対する罰則が明記されました。
DOGSOという用語は、2018年の日本サッカー競技規則から登場。Jリーグでは2020年からVARが導入され、DOGSOが議論の対象となる機会が増えています。
読み方は「ドグソ」。DOGSOは、Denying Obviously Goal Scoring Opportunityの略で、直訳すると明らかにゴールを奪える機会を阻止することとなります。
DOGSOの4つの条件
DOGSOは4つの条件を満たした時に成立します。
1.反則とゴールの距離
2.プレーの方向
3.守備側競技者の位置と数
4.ボールをキープできる、またはコントロールできる可能性
この4つの条件のうち1つでも当てはまらなければDOGSOは適用されません。4つの条件をすべて満たしている場合は、ファウルの悪質性を問わずDOGSOと判定します。
審判にとって瞬間的に4つの条件を判断することは困難ですが、VARの登場によって正確な判定ができるようになりました。
DOGSOが話題になりやすい理由
DOGSOが議論の対象となる理由は、ファウルの悪質さではなく、決定機阻止に対しての罰則にあたる点が大きいです。判定基準は、ファウルタックル・キッキングといった力の強さやシャツを引っ張るホールディングの悪質さは関係ありません。
DOGSOは、軽い接触であっても4条件を満たすと退場となるので観客はルールの説明がなければ判定に違和感を感じます。DOGSOは、決定的な得点機会かどうかの基準も複雑であいまいなので、議論の対象となることが多いようです。
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