パラスノーボードは、2014年ソチ大会からアルペンスキーの1種目としてパラリンピックに登場。2018年平昌大会からは独立した1競技として行われています。
パラリンピックでは、「バンクドスラローム」と「スノーボードクロス」の2種目が実施されています。

①バンクドスラローム
バンクドスラロームは旗門コースを回転しながら滑り降りる記録を競う競技です。スノーボードをしながら行う回転競技（スラローム）と言うことができ、選手の回転を容易にするために、各旗門にはバンクが作られています。
各選手は、３回のコース走行で得られた記録の最高記録で順位が決定されます。
コースにも条件があり、標高差100 - 250m、長さ400 - 1,000m、平均傾斜15°±3°/20 - 35%、走行時間は約30 -90秒でなければならず、広さは25m以上でなければなりません。

②スノーボードクロス
スノーボードクロスは、バンク、ローラー、スパイン、ジャンプなど、様々な障害物で構成されたコースでレースする競技です。
予選は選手がコースを単独走行し、２回の記録の中で最も速い記録で順位を決定します。決勝戦は、予選の記録により複数選手が同時に滑走し、勝ち上がりで、次のラウンドに進出できます。コース条件は、標高差100 - 200m、長さ500 - 1,000m、平均傾斜12°±3°/2 - 25%、走行時間は約40 -70秒でなければならず、広さは40m以上でなければなりません。

クラス分けは上肢障害（UL）と下肢障害（LL1、LL2）3つ。

UL…上肢に障害があるクラス

LL1…足に重い障害があるクラス
　→ひざより上の切断など比較的重度な下肢障害のある選手

LL2…足に障害があるクラス
　→ひざより下の切断や麻痺などLL1クラスよりも軽度の下肢障害のある選手

①バンクドスラローム
コース上に立てられた旗を決められたとおりに通過して、ゴールまでのタイムを競います。
コースのバンクを利用して無駄のないターンを繰り返し、いかにスピードに乗ったまま次のターンに向かうことができるかがポイントで選手が1人ずつ同じコースを3回滑り、ベストタイムで順位を決める。

②スノーボードクロス
こぶやカーブ、ジャンプ台など障害物が設置されたコースを滑る。
決勝トーナメントは複数の選手が同時に滑って勝ち負けを決めるため、かけひきも重要になるそうです。

予選
ベストタイムで決勝トーナメント進出者と組み合わせを決める。滑る回数は最大3回までで、審判が事前に定める。

決勝トーナメント
男女でことなります。

男子
予選の上位16人が進出。ただし参加選手が多い場合は変わる可能性がある。ピョンチャン大会では2人が同時に滑っていたが、今大会は4人が同時に滑って上位2人が次のラウンドに進出する方式になった。
決勝も4人が同時に滑って金、銀、銅、4位を決める。
準決勝の敗者は、5位～8位を決めるレースに回る。

女子
予選の上位8人が進出。2人が同時に滑って勝った方が次のラウンドに進出する。