28日、都市対抗野球のNTT西日本とエイジェックの一戦が行われた。創部4年目のエイジェック（小山市）は今大会初出場。同社女子硬式野球部に所属し、「ナックル姫」の異名を持つ吉田えりがチームのマスコットを務めることで話題になりましたが、NTT西日本（大阪市）にサヨナラで敗れ、初出場初勝利とはなりませんでした。

小学2年生から野球を始め、2006年中学3年生で硬式に転向。2007年社会人クラブチーム、西多摩倶楽部に所属。2008年女子硬式野球のクラブチーム、アサヒトラストに所属。

2010年にはアリゾナウインターリーグに参加し、Chico Outlawsへ入団。2011年サマーリーグ後に入団したMaui Na Koa Ikaikaで、米独立リーグ初勝利をあげ、リーグ史上、2人目の女性勝利投手となった。

2013年に入団した石川ミリオンスターズでは、2015年にBCリーグ史上初の女性勝利投手に輝くと、2016年栃木ゴールデンブレーブスに入団。2018年からは女子野球チームであるエイジェック女子硬式野球部の選手兼監督、2020年からは選手兼コーチとして活動している。

エイジェックは新人左腕が力投。先発の林明良投手が、最速148キロの直球に、スライダーを組み合わせる投球で8三振を奪い、7回5安打無失点。

1点リードで迎えた7回2死一、二塁。一打逆転のピンチの場面も、3番の藤井健平外野手を低めへの変化球で空振り三振に打ち取ると、マウンド上で雄たけびを上げ、ガッツポーズするなど、気持ちを爆発させた。

しかし、後続の投手が9回に逆転を許し、惜しくもサヨナラ負け。あと1歩のところで白星を掴むことができなかった。