いまでは多くの「ミネラルウォーター」が売られています。

ヨーロッパでは、昔から食事の時や健康のために水を飲むという習慣があり、多くの種類の水が販売されてきました。日本での歴史は意外と新しく、1983年に発売された「六甲の水」が家庭用ミネラルウォーターの先駆けで、今や日本産も400〜500銘柄があるそうです。

「軟水」と「硬水」

水は、含まれるミネラル成分のうち、カルシウムイオンとマグネシウムイオンの濃度によって「軟水」と「硬水」に分けられます。

「軟水」は、味にクセがなくまろやかで、お茶や料理など素材本来の味を損なわないのが特徴です。一方、「硬水」は、身体のミネラル補給に適していますが、味にクセがあり、マグネシウムが多いと苦みを感じます。また体質によってはマグネシウムが多いとお腹をこわす場合があります。

日本の水はほとんどが「軟水」なので硬度の表示がない場合もありますが、輸入されている水には大半のもので表示されていますので、選ぶときの参考にするとよいでしょう。

「炭酸水」の効果

最近は、炭酸ガス入り(スパークリング・ウォーター)にも人気が集まり、日本でも多くの銘柄が売られるようになってきました。 「炭酸水」には整腸作用があるといわれており、胃の中に炭酸が入ると胃腸の動きが活発になり、便秘の改善などに効果があるといわれています。カロリーゼロの炭酸水を食前に飲めば、満腹感が早く訪れ、ダイエット効果も期待できます。

また、疲労回復や血行促進によいとする研究報告もあるようです。炭酸には血管を広げる作用があります。このため血行が良くなり、筋肉の疲労物質である乳酸を積極的に体外に排出し、疲労回復を促進させてくれるといわれています。

夏の水分補給のポイント!

汗をかく夏は、こまめな水分補給がとても大切。でも水分補給はお茶やコーヒーなので大丈夫と思っている人も多いと思います。実はお茶やコーヒーは利尿作用があるため、すぐ体外に排出されやすいのです。

水分補給として水を飲む場合、キンキンに冷やしすぎないようにましょう。また、市販のミネラルウォーターに氷を入れて飲むのはNGで、せっかくの成分バランスが変わってしまいますし、臓器を冷やすと機能が衰え、逆効果なんだそうです。適温は12〜14度が理想ですが、家庭用冷蔵庫では冷えすぎてしまう場合もあります。せめて冷蔵庫では冷蔵庫のドアポケットや野菜室にいれる等、工夫してみましょう。

そして、重要なのは、喉が渇いたと感じる前に飲むことです。定期的な摂取が習慣になるまで、少し頑張って飲みましょう。たとえば2時間おきに150〜200mlずつ、ゆっくりと飲むことが効果的です。ただ、スポーツ時は約15分に1回。体が熱くなっているので、平常時より冷たくして飲んでも大丈夫です。

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