肌の潤いや弾力、髪のツヤや潤いなども保つ「コラーゲン」

「コラーゲン」はタンパク質の一種で、人間の身体にある全てのタンパク質の30%を占めているそうです。特に肌に関しては、潤いや弾力を支えている成分の70%がコラーゲンと言われています。年齢と共に肌に張りがなくなったり乾燥しやすくなるのは、体内のコラーゲンの量そのものが減少しているためのようです。

「コラーゲン」は肌ばかりでなく、髪の毛のツヤや潤いを保ったり、関節の負担を減らしたり、骨粗鬆症を予防したりと重要な働きをしています。コラーゲンとして摂取したタンパク質は、消化される際にアミノ酸などの成分に小さく分解されます。小さく分解された状態で腸に吸収されていき、血液とともに体中を駆け巡り必要な場所でコラーゲンになる性質を持っています。

「コラーゲン」の過剰摂取で便秘に?!

「コラーゲン」には水分を抱え込む性質があり、これにより肌は潤いのある状態をキープすることが出来ます。しかし、コラーゲンを過剰摂取してしまうと、この保水作用が強く働き、腸内の水分が必要以上にコラーゲンに保持されてしまいます。水分は便をやわらかくする働きがあるのですが、コラーゲンに水分が保持されることにより便が硬くなり、便秘につながる可能性があります。

このため、便秘がちの方は必要以上にコラーゲンを摂取しないように気をつけた方が良いそうで、コラーゲンは一日5~10gを目安に摂るのが良いとされています。またコラーゲンを摂りすぎたと感じたら、水分を普段より多めに摂取することで防ぐことが出来ます。

便秘は肌に悪影響を招く!

水分不足に陥り便秘になると、便が腸内に長く留まるため、次第に便が腐敗していきます。便の腐敗が進むと、腸内が悪玉菌が優勢な状態になり、有害物質を含んだガスが発生し始めることになります。有害物質を含むガスが増えると、腸壁から血液に乗ってガスが全身へと巡ってしまいます。この有害ガス自体は汗や皮脂とともに排出されますが、便が腐敗したモノなので、好ましくないニオイであることがほとんどのようです。

また、有害ガスがうまく排出されずに肌の新陳代謝が低下すると、汚れが蓄積し肌を不健康な状態へと変えてしまいます。こうして腸内環境が悪化すると、自律神経の切り替えもうまくいかなくなり、肌が普段よりも敏感な状態になってしまうこともあります。また自立神経の切り替えが上手くいかないと、夜眠れなくなったり睡眠の質が落ちる要因にもなります。睡眠不足になるのもお肌には悪影響。このように肌のためになるからと摂取したコラーゲンが原因で便秘を引き起こし、肌が荒れてしまうケースもあるため、コラーゲンの過度な摂取には注意しましょう。

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