以前の「ガム」といえば、甘ったるいものが多かったですが、今では虫歯にならないキシリトールなどが主流ですね。キシリトールは、天然の甘味料の一つです。5個の炭素を持つ甘味炭水化物で、ローカロリー、虫歯にならない甘味として知られています。ガムのイメージが強いようですが、プラム、イチゴ、カリフラワーといった果物・野菜にも含まれているんです。

キシリトールは糖アルコールであり、吸収されにくい糖分だからローカロリー。普通のお砂糖などは小腸で吸収されるのですが、糖アルコールであるキシリトールは小腸で吸収されず、そのまま体の外に排出されます。現在、ガムに使われているキシリトールの多くは、工業的に作られたもので、もともとは北欧の白樺の木の構成成分から作られていたそうです。キシリトールは、安全性も高く、虫歯の発生・進行を防いでガムです。

「ガム」を噛むことは、能力や可能性がアップされるだけでなく、美容・健康にも良いと期待されています。

しっかり咀嚼することで唾液が分泌され、虫歯になりにくいお口の中を保つことができます。

ガムをかむことで、胃腸にも唾液が行きわたり、食事では不足しがちな酵素がプラスされて、食べ物の消化を促してくれます。

現代人の食事はやわらかいものが多く、あごやその周りの筋肉が未発達の人が増えていますが、しっかり咀嚼することで、あごや筋肉の発達を促すこともできます。

子どもを中心に感染症になりやすい口呼吸の方が増えています。ガムを噛むときには口がふさがりますし、口・あご周りの筋肉が鍛えられるので、鼻呼吸を促すことができます

よく噛むことは満腹中枢を刺激、より少ない食事でも満腹感を得ることができるようになります。また、表情筋を動かすことで老化防止につながります。