私の体重は標準体重です。
太っていません。
と思っていても実は隠れ肥満の可能性もあります。
隠れ肥満とはいったいどんな状態のことを指すのでしょうか

内臓脂肪型肥満。これが隠れ肥満です。

隠れ肥満の人には、「内臓脂肪型肥満」が多いといわれています。
これは、皮下組織につく「皮下脂肪」ではなく、内臓につく「内臓脂肪」が多いタイプの肥満で、糖尿病や高血圧、脂質異常症など、生活習慣病に結びつきやすい脂肪です。

でも内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて、落としやすいという性質があります。
脂肪を効率よく燃焼させるには、有酸素運動が効果的なので、ウォーキングなどをする習慣を持ちましょう。
ふだん歩いている速度よりも少し速く、ちょっと息が弾む程度の速度で行うのがオススメです。

隠れ肥満でも過度な食事制限はやめておこう

隠れ肥満だから、内臓脂肪を落とす必要があるからといって、極端な食事制限をするのは控えましょう。
なぜなら、食事制限だけに頼るような無理なダイエットこそが、隠れ肥満の原因だといわれているからです。

運動をせずに、食事制限だけで減量をすると、脂肪だけでなく、筋肉まで落としてしまいます。
そして食生活を元に戻すと、体重も元に戻りがちですが、リバウンドをするときは、脂肪だけがつくので、体脂肪は増えてしまいます。
無理なダイエットはせず、運動で健康的に脂肪を燃焼させることが大切です。

体重ではなく体脂肪をチェックしよう

一般的に、標準とされる体脂肪率の目安は、男性は10~19%、女性は20~29%で、それ以上になると、肥満ということになります。
体重が標準的でも、この体脂肪が高い数値だと隠れ肥満になりますね。
最近では、家庭で体脂肪率が計れる体重体組成計がたくさん出回っているので、こういったものを利用して、自分の体脂肪率を把握しておきましょう。

ただし、家庭用の体重体組成計の多くは、「インピーダンス法」が採用されています。
これは、体に微弱な電流を流して電気抵抗値を測定し、あらかじめ用意してあるデータを参考にして算出するというもの。
体内の水分量や体温によっても、計測値が大きく変わってしまうので、計測は、常に同じ時間・条件で行うのがポイントです。

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