頭痛はありふれた病気なんだそうです。以前、私は頭の片側だけ痛くなる頭痛が頻繁に起きていたので検査を受けた事があります。頭痛のほとんどは、辛いけれども命にはかかわらない「心配のない頭痛」ですが、一部には放っておくと命にかかわる「心配な頭痛」があります。これを区別するのはとても大事なことです。頭痛には、大きく分けて二通りあります。一次性の頭痛、頭痛持ちの頭痛と、脳などの病気によって起こる二次性の頭痛です。本人の不快感を別にすれば、頭痛の約8割は心配のないものであるといわれているそうですが、私の頭痛は検査の結果、前者でしたが年齢も上がり歳も取ってきたので色々な頭痛の症状や予防法を調べてみました。

① 群発性頭痛
1. 特徴
・20～50歳代の男性に多い
・ 片側の目の奥が痛み、前頭部や側頭部に痛みが広がる
・焼けるような、または突き刺すような痛み
・夜中に起こりやすく、1回につき数10分から1時間くらい続き、これが毎日数回起こる
・ 涙や鼻水を伴うこともある
2. 原因
過労、ストレス、飲酒、喫煙。特定の食べ物で誘発されることもある。
3. 予防・解消
禁煙

② 偏頭痛
1. 特徴
・女性に多い
・前頭部や側頭部を中心に痛む
・激しいズキズキとした痛みが頭の片側もしくは両側に数時間起こる
・重症の場合、吐き気や嘔吐を伴うこともある
・目の前がチカチカする前ぶれがある
2. 原因
脳内の血管の過度な拡張。疲労、不眠、ストレス、環境の変化。
アルコール、コーヒー、チョコレートなどの摂り過ぎが原因となることもある。
3. 予防・解消
十分な睡眠をとる。

③ 筋緊張性頭痛
1. 特徴
・30～50歳代に多い
・首筋から後頭部にかけての痛み
・頭全体が重く締めつけられたように長時間痛む
2. 原因
天候、精神的なストレス （ 緊張、過労、人間関係、不眠など ） などによる筋肉の緊張・収縮。
3. 予防・解消
入浴、マッサージなどをして筋肉をほぐす。

④ 頚性頭痛
1. 特徴
・後頭部から首の後ろにかけて痛みを感じる
・肩や腕、肩甲骨の内側にまで痛みが広がる
・手足のしびれ、脱力感、ふらつきなどを伴うことが多い
2. 原因
椎間板ヘルニアなどで、首や背中の骨の構造の異常が起こり、脊髄や脊髄から出ている神経が圧迫されて起こる。
3. 予防・解消
温めて血行を良くする。

① 脳出血
脳の動脈の一部が破れ、脳のなかに血液があふれ出る。　あふれ出た血液が固まって塊ができ、脳が圧迫されたり破壊されたりして脳の働きが障害される。
1. 特徴
突然頭痛が始まり、徐々に強くなる。
2. 症状
吐き気、嘔吐、意識低下、運動麻痺、感覚障害、言語障害

② くも膜下出血
脳卒中の一種。脳を覆う3種類の膜－「 硬膜 」 「 くも膜 」 「 軟膜 」－のうち、くも膜に沿って走る血管が破れて出血する。血圧の影響が強く、高血圧の人は要注意。
1. 特徴
バットで頭を殴られたような激しい痛みが突然起こる。数日から数週間続く。
2. 症状
吐き気、嘔吐

③ 脳腫瘍
脳に腫瘍（突然変異した細胞の塊）が発生し、そのため、脳の周囲の膜や血管が引っ張られて痛みが起こる。
1. 特徴
慢性的な頭痛で、しだいに激しくなる。
せきをしたり、力んだとき、朝方に特に痛む。
2. 症状
嘔吐、目のかすみ、視力低下、けいれん発作、軽い麻痺、異常行動

④ 硬膜下血腫
頭をぶつけて硬膜の静脈が切れて出血し、硬膜の下に少しずつ血液がたまる。たまった血液量が少ないうちは、気が付かないが、だんだん痛みが強くなる。
1. 特徴
高齢者に多い。頭を打ったり、頭にけがをしたあと、数週間から数ヶ月たってから、頭痛を感じる。
2. 症状
ボケ、手足の運動麻痺、尿失禁

⑤ 髄膜炎
主に細菌やウイルスに感染することによって、脳のくも膜と軟膜に炎症が起こる。
1. 特徴
だんだん痛みがひどくなる。
2. 症状
発熱、かぜの症状、吐き気、嘔吐、意識の低下、けいれん

色々と上げてきましたが、下記の症状がある場合には医師に診断してもらうのがいいそうです。
・頭痛薬で痛みが治まらない
・入浴や睡眠などでリラックスしても変化がない
・吐き気や手足のしびれなど、頭痛以外の症状を伴う
・肥満、高血圧、糖尿病など病気をもっている