シャワーにはない、「お風呂」だけのメリット

暑い夏はシャワーを浴びるだけで湯船にはつからないという人も少なくないと思いますが、実は夏でも体調を健やかに保つサポートをしてくれるのが「お風呂」なんです。湯船につかることで、シャワーだけでは得られない多くのメリットがあるのでご紹介します。

血流改善

体が温まることで血管が拡張し、血流が改善。全身に血液が行き渡り、新陳代謝もアップします。また、身体を温めることで神経の過敏性を抑えられる場合もあり、神経痛など慢性的な痛みを和らげたり、筋肉の収縮による肩こりをほぐしたりする効果が期待できます。

むくみの改善

「お風呂」に入ると、体に水圧がかかり、体の表面はもちろん、皮膚の下の血管などにまで圧力が加わります。その圧力によって手足などの末端にたまった血液が心臓へと押し戻され、血流やリンパの流れを改善します。これを静水圧作用といい、むくみの解消に繋がります。

浮力作用

水中では浮力によって体重が10分の1程度になります。重力から解放され、体が軽くなることで、関節や筋肉の緊張が緩み、リラックス効果が期待できます。

清浄作用

シャワーでも体の表面の汚れは落とせますが、しっかり「お風呂」につかることで、全身の毛穴が開き、余分な皮脂を流れ出すことが出来ます。

蒸気・香り作用

お湯の蒸気で鼻やのどなどの粘膜に湿り気が与えられ、乾燥予防につながります。また、お湯を張った洗面器に好きな香りの精油(エッセンシャルオイルなど)を垂らして浴室を香りで満たすとリラックス効果が高まります。

粘性・抵抗性作用

水中で体を動かすと、陸上よりも体に負荷がかかります。湯船につかりながらゆっくりストレッチなどをすると、筋肉に刺激を与えることができます。

解放・密室作用

浴室という密室空間で湯船につかることにより心と体が解放される感覚を味わえますので、「お風呂」は究極のリラックス空間とも言えます。

疲労回復には40℃のお湯で10~15分程度、湯船につかろう!

疲労回復には、「お風呂」の温度は40℃前後が良いそうです。人によっては、ぬるいと感じるかもしれない温度ですが、年齢や体力に関係なく、のぼせやヒートショックなどの体調不良を起こしにくいというメリットがあります。

また、「お風呂」は、肩までつかって全身浴をすることで、前述の様々な
効果が期待できます。温熱効果も高まり、血流アップにも効果的。ただ、いきなり湯船につかるのではなく、掛け湯をして体をお湯に慣らしてからつかることが大切です。

最後に、湯船につかる時間は10~15分程度。夏はぬるめがいいという方は体温よりやや高めの38℃前後のお湯にゆっくり20分程度にしましょう。これだけで十分に体は温まり、血液の循環も良くなります。顔や額が汗ばむくらいを目安にしましょう。なお、心臓や血管、呼吸器に疾患がある場合は、少しでも息苦しさを感じたら湯船から出て休むようにしてください。

関連するまとめ

生存率約0.00007%を約90%に!独自のカプセル技術でビフィズス菌を生きたまま腸…

ビフィズス菌を空腹時に相当する人工胃液の中に入れ、生存率を算出したところ生存率は0.00007%以下とほとん…

つるむらさきの力

つるむらさきは、ほうれん草のような見た目の緑黄色野菜。 独特の粘り気があり、おひたしやソテーなどとして調理さ…

さまざまな香りで楽しめるのが魅力の紅茶。その効果は?

ヨーロッパでは古くから、紅茶は薬として用いられていたそうです。紅茶はインドのイメージが強いかと思いますが、中…