松明あかし

松明あかしは日本三大火祭りの一つで毎年11月の第2土曜日に開催される。およそ420年前の天正17年(1589年)に奥州の覇者・伊達政宗に攻め滅ぼされた須賀川城城主二階堂家の霊を松明に火を点して弔った事から始まっている。現在の松明は全長10メートル、直径2メートル、重さ3トンの大松明や、一回り小さい姫松明など約30本の松明が作成される。

全ての松明が立てられる頃、日は暮れ、巨大な松明が神秘的に夜空に浮かび上がる。須賀川城本丸跡に建てられた二階堂神社から御神火が運ばれ、登り手が大松明をよじ登り火がつけられる。燃え上がる松明の勇壮な光景は訪れた見物客を魅了する。

歴史

* 1589年(天正17年)伊達政宗が岩瀬郡周辺に勢力を伸ばして須賀川城の二階堂氏にも降伏を迫った。これに怒った家臣や領民が10月10日の夜、手に松明をともして町の東にある十日山に集まり、決死の覚悟で城を守ることを決議して城主の大乗院に進言した。この故事が祭りの元となる。
* 須賀川城の落城後は、この戦いで戦死した多くの人々の霊を弔うための行事として祭りが続けられた。須賀川周辺が新しい領主の支配下に入った後は領主の目をはばかり、ムジナ狩りと称して続けられ、現在に至る。
* かつては旧暦の10月10日、その後は1985年までは新暦の11月10日に開催されていたが、1986年以降は現在の11月第2土曜日に開催されている。
* 1995年は「ふくしま国体」の開催に合わせて、通常より1か月早い10月14日に開催された。
* 2011年の福島第一原子力発電所事故の影響により、祭に使用する地元産のカヤから微量の放射性物質が検出された。須賀川市は原発から約60kmの所に位置しており、全国に材料の提供を求めた

見所

五老山へ運び込まれる大松明の行列が松明あかしの見所のひとつです。
大松明のほかに本松明や、女性のみで担ぐ姫松明なども人力で運ばれます。
御神輿のように担ぎ棒でかつぎ上げられて運ばれる姿は迫力満点。
中には地元の中学生が製作し、担ぎ運ぶ松明もあり、辺りは熱気に包まれます。
また運ぶだけではなく、大松明などの一部の松明は驚くことに重機ではなく人力によって建てら設置されます。
人力の為設置完了までは1時間ほどの時間がかかりますが、大松明が立った瞬間には観客から拍手が巻き起こります。

当日は明るい時間から五老山にはクレーンなどの重機で松明が設置が開始。
大松明に炎が点火されるのは18:30頃ですが、すでに14:00ころから写真撮影のための場所取りがスタートしますので、三脚などを利用して写真を撮影されたい方はお早めの場所取りをおすすめします。

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takuji

こんにちわ。
クエン酸と、テニス大好き少年です。プレーするのも、観戦するのも大好きです。
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基本的なスタイルです。苦手なのはバックです。弱点を隠し、なるべくフォアに回り込んで打つ癖で、弱点が余計に目立つようになりました。
これからも、弱点から逃げずにバックを克服していきます。

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