飲む血液と呼ばれる「ビーツ」

まだ馴染みのない方も多いと思われますが、近年、食材として使われる機会も多くなってきている真っ赤な野菜「ビーツ」。華やかな色味で見た目が良いですが、それ以上に飲む血液とも呼ばれるほど栄養価が豊富な野菜なんです。

「ビーツ」は、和名で火焔菜(カエンサイ)と呼ばれ、日本へは江戸時代初期頃にすでに持ち込まれた野菜なんだそうです。いろいろな品種があり、赤くないものもあるそうですね。ビーツを使った有名な料理に、ロシアの赤いシチュー“ボルシチ”があります。スープに深い赤色がビーツの赤なんですね。野菜のなかでも糖分が多いので、甜菜などの砂糖の代わりに利用されているケースもあります。そのため、非常に重宝されているそうです。

美肌効果や腸内環境改善に!

美肌作りに欠かせないビタミンCやたんぱく質の分解・合成をサポートするビタミンB群、葉酸や食物繊維も含まれています。コラーゲンの生成に役立つビタミンCは、美肌には欠かせない栄養素です。

ビーツには天然のオリゴ糖も含まれており、食物繊維との相乗効果で腸内環境を整えてくれます。腸内環境を整える善玉菌は、食物繊維とオリゴ糖を餌にして働き、コレステロールの抑制、老廃物を体外に排出する作用があります。

また、肝機能を高める効果が期待されています。肝臓への脂肪蓄積を防ぐベタインの働きにより脂肪肝の予防、また、脂肪の解毒作用を促すグルタチオンを増やすことから肝硬変の予防対策が期待できるそうす。

血行を良くし、むくみの解消にも!

ビーツには、NO(エヌオー)と呼ばれる一酸化窒素が豊富に含まれており、血流の循環を良くする効果が期待できます。血行が良くなることで、疲労回復や冷え性・肩こりの改善に役立つとされているんですよ。

ビーツはカリウムを豊富に含み、細胞の浸透圧をナトリウムとともに維持・調整する働きがあります。余分な塩分の排出を促しすため、むくみが気になる人にとっては、積極的に摂ってみると良いでしょう。

関連するまとめ

山椒の力

うなぎを食べる時にかける山椒。 ピリッと辛いですね。 独特の辛味・刺激を持つ山椒。欧米では“Japanese…

ただしい「うがい」のやり方を知って、風邪を予防しよう!

「うがい」は、繊毛運動のようなのど本来が持つ防御機能を高めるとともに、物理的な洗浄効果や、さらにうがい薬を使…