意外と知らない「十五夜」とは

古来、日本では月が神聖なものとされていて、縄文時代にはすでに月を愛でる風習があったそうです。「十五夜」の月見が盛んになったのは、平安時代と言われていて、中国から伝わり、貴族の間で、月を見ながら酒を酌み交わし、船の上で詩歌や管弦に親しむ風流な催しとして広まりました。この際、貴族たちは空を見上げるのではなく、水面や盃の酒に映った月を愛でていたとか。

これが庶民にも広まったのは、江戸時代に入ってからで、ただ月を眺めるのではなく、収穫祭や初穂祭の意味合いが大きかったそうです。十五夜の時季は稲が育ち、間もなく収穫が始まる頃。収穫できる喜びを分かち合い、感謝する日だったそうです。

「十五夜」のお月見といえば、、、

月見団子

月見と言えば、「月見団子」ですよね。丸い団子は月に見立てられ、感謝の気持ちが表わされています。ピラミッドのように積んで供えられていますが、一番上の団子が霊界との懸け橋になると考えられていたそうです。ちなみに団子の数は十五夜なら15個なんだそうです。

ススキ

秋の七草の1つである「ススキ」は、白い尾花が稲穂に似ている、魔除けになるという理由で供えるられるようになったそうです。

農作物

豊作を感謝するため、里芋・栗・枝豆など収穫されたばかりの農作物が供えられます。里芋を供えるのが一般的で、「中秋の名月」は「芋名月」の異名を持っています。

2019年の「十五夜」はいつ?

「十五夜」は「中秋の名月」と呼ばれ、“秋の真ん中に出る月”という意味があるそうです。この“秋の真ん中”がいつかと言うと、かつて使われていた旧暦では、1月~3月が春、4月~6月が夏、7月~9月が秋、10月~12月が冬、とされていて、この秋の真ん中では8月になります。さらに8月の真ん中、15日ごろが「中秋の名月」にあたります。

ただ、現在の新暦は旧暦と1~2か月のずれがあるため、“9月7日から10月8日の間で、満月が出る日”とされています。2019年の場合、9月13日(金)が「十五夜」になるそうです。

関連するまとめ

お部屋に観葉植物を置けば癒し効果抜群!

部屋に観葉植物があると癒し効果があると言われています。観葉植物を育てて、お部屋で森林浴気分を味わってみません…

大切な人と過ごすクリスマスに聞きたいおススメのクリスマスソング!!

寒さも厳しくなり、2016年最後のイベント、クリスマスももう間もなくです。 あなたの特別なクリスマスをより一…

世界の駅の乗降客数ランキングTOP3は⁉

最近、通勤中にふと乗降客数の多い駅はどこだろうかと思い調べてみました。しかも世界の。

関連するキーワード