はじめに

昔では考えられない球数制限。
数十年前まではそんな言葉もなかったでしょう。
だからこそ球数制限について議論がおこなわれるのではないでしょうか?
球数制限の1つとしてケガのリスクを抑える為ですね。
中学生や高校生のように体が出来上がってないのに、投げ過ぎで故障の原因にもなったりもします。
アメリカのメジャーリーグでは、球数など徹底されていますね。
アメリカではどのような考えがあるのでしょうか?

ピッチスマート

MLBは2014年に医師をはじめとした専門家の意見も取り入れたガイドライン「ピッチスマート」を発表しました。これは年齢ごとに1日の球数の上限、その球数によって必要な休養日を細かく定めたものです。

例えば17~18歳だと、1日の球数の上限は105球。31-45球を投げた場合は中1日の休養が必要で、76球を超えると最低でも中4日、休養しなければなりません。

もともと、アメリカの少年野球は、学校ではなく地域のクラブ単位で行われていました。クラブはリトルリーグなど少年野球リーグに所属しており、同一リーグ内でリーグ戦やトーナメント戦が行われてきました。日本で言う甲子園のような全国大会は存在せず、地域大会が一番上位の大会です。だから、指導者は勝利を求めて選手に無理をさせることは少なく、少年野球の指導者は「今」の勝利を求めるのではなく、有能な野球選手を輩出することを目標にしているから、選手に登板過多などを強いることもありませんでした。

少年野球リーグは独自に球数制限や登板間隔などの制限を定めていました。そもそもアメリカでは野球はシーズンスポーツであり、選手の大部分はアメリカンフットボールやバスケットボール、ウインタースポーツなども掛け持ちで行うのが一般的です。日本の高校野球のように一年中野球をしている選手は珍しく、そういう環境下では野球少年の健康被害はそれほど多くはなく、OCD(離断性骨軟骨炎)の発症率も日本よりもはるかに少ないとされています。

甲子園という大きな存在

肩やひじの故障から選手たちを守ろうと、高校球界で球数制限の導入が議論されている。一つも負けられない甲子園をめざす戦いとの両立に、指導者たちは頭を悩ませている。朝日新聞が夏の群馬大会に出場する全67校の監督にアンケートで尋ねると、球数制限に「賛同する」と答えたのは全体の1割程度。4分の3以上は「賛同しない」と回答した。

賛同しないのはなぜか。部員数が少ない公立校が選手層の厚い私立校に対してより不利になるのではないかという意見。「勝負にこだわってもいい」「投球スタイルや体格に個人差があるのに、一律制限はおかしい」などの回答もあった。

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