はじめに

夏になるとみなさんは海水浴に行った事はあるのではないのでしょうか?
海でバーベキューや日焼けをしたり、海で泳いだりと楽しい事が海にはたくさんありますね。しかし、海には楽しいことばかりではありません。
海で泳いでいてなかなか岸に戻れない、どんどん岸から離れていくなど経験した事もある方もいいるかもしれません。
今回は岸からどんどん離される離岸流について少しですが紹介したいと思います。

離岸流

波が海岸へ次々と打ち寄せると、海水が波打ち際にどんどんたまるため、どこからか沖へ戻ろうとします。その流れが集まり、岸から沖に向かって生じる強い流れのことを「離岸流(リップカレント)」と呼びます。

通常、離岸流の長さは最大で数百メートル、幅は10~30メートルほどで、1ヵ月近く同じ場所で発生し続けることもあれば、発生から1~2時間で位置を変えることもあります。また、離岸流は大人のひざ上ほどの水深から流れが速くなり、最大で秒速2メートル(1分間で120メートル流される)に達することも。

家族連れの人は、子どもからちょっと目を離した隙に、遠くへ流されてしまう恐れがありますので十分な注意が必要です。

◆離岸流は以下のような地形の場所で発生しやすくなります。
《1》海岸が外洋に面している場所
《2》遠浅で海岸線が長い場所
《3》海岸近くに人工構造物がある場所

上記の地形の中でも、とくに波打ち際が数百メートルにわたってアーチ状になっている場所(波が他より深く打ち寄せている場所)は要注意。アーチに向かって斜めに海水が打ち寄せると、アーチの最もへこんだ部分に海水が集中し、波が入ってきた方向の反対側に強い離岸流が発生しやすいのです。

また、海岸から沖に突き出した堤防などの周囲では、波打ち際を横に流れる並岸流がさえぎられます。すると、行き場を失った並岸流が堤防の根元に集中し、その流れが沖へと向きを変えて離岸流になることもあります

沖に流されたら

●あわてずに落ち着き、可能であれば周囲の人に流されていることを知らせる。
●流れに逆らって岸に向かって泳がず、まずは岸と平行方向に泳ぐ。沖向きの流れを感じなくなったら、ゆっくりと岸に向かって泳ぐ。
●泳ぎに自信のない人は無理に泳がず、背浮きのフォーム(背泳ぎの体勢で両腕を左右に開く)をとって息を大きく吸い、浮くことに専念して助けを待つ。

──水泳選手でもその流れに逆らって泳げないといわれ、英語では「 リップ・カレント(=激しい流れ)」ともいわれる離岸流。遊泳中の水難事故の半数を占める恐怖の現象は、私たちが視覚で確認できない自然現象だからこそ、海水浴やサーフィンをする際には、そのメカニズムや対策を事前に理解しておくことが大切です。

関連するまとめ

よく噛んで食べる!それが健康への第一歩!その絶大な効果とは?

よく噛む人 あまり噛まない人 あなたはどっち派? 健康維持の為の一つとして、これから直していきましょう!

神奈川県の地ビール「さがみビール」

「さがみビール」は1998年より製造を開始して以来、熱による殺菌や酵母のろ過を一切せず麦芽100%だけを使っ…

関連するキーワード