日本で初めて開催されるG20。
その舞台となる大阪に、各国のトップがやってきましたが、注目のトランプ大統領は、関西国際空港ではなく伊丹空港着でやってきました。

さて、アメリカ大統領が乗る飛行機は、エアフォースワンと呼ばれていますが、なぜこのような呼び名になっているのでしょうか。

エアフォースワンの秘密

エアフォースワンとは機体名ではなく、アメリカ合衆国大統領が、専用機・戦闘機・輸送機を問わず、アメリカ空軍(USエアフォース)の航空機に大統領が搭乗すれば、その搭乗機のコールサインとして「エアフォースワン」と呼ばれるみたいです。

大統領が搭乗していない時や、大統領の任期が飛行中に終了した時は、その機体がアメリカ合衆国大統領専用機であっても、このコールサインは使われないようです。航空交通管制においてアメリカ大統領搭乗機を明確にする目的で用いられます。

1959年以前は、その時々のミッションナンバーで呼ばれていたらしく、他の機と似かよったナンバーになり混同されることもあったみたいです。

エアフォースワンに大統領と副大統領が乗ることはない

エアフォースワンには、大統領・副大統領が一緒に乗ることはないようです。
これは、事件や事故によって大統領と副大統領が同時に失われる事態を防ぐためで、通常は同じ目的地に移動する際も別の飛行機に乗るようになっています。

ちなみに、副大統領が搭乗している場合のコールサインは「エアフォースツー」になるようです。

空軍の航空機以外の航空機に乗った場合は?

エアフォースワンが、アメリカ空軍の航空機に乗った際の、コールサインという事がわかりました。
では、空軍以外の航空機に乗った際はなんと呼ばれるのでしょうか。

【海兵隊】マリーンワン
このコールサインを使用する機体は通常ヘリコプターで、大統領専用機体が存在するみたいです。

【陸軍】アーミーワン
1957年から1976年まで、海兵隊と共に輸送を担当していたヘリコプターが本コールサインを用いてたらしいです。

【海軍】ネイビーワン
過去にこのコールサインが用いられたのは一度だけらしく、2003年にカリフォルニア州サンディエゴ沖の、太平洋に浮かぶ原子力空母「エイブラハム・リンカーン」に向かうためにブッシュ大統領を乗せた対潜哨戒機のS-3 ヴァイキングが使用した一例のみらしいです。

こんな感じでそれぞれ呼び名があるんですね。
もし、トランプ大統領が空軍以外に航空機に乗っているニュースを見た時には、『これは〇〇軍の航空機だから、〇〇ワンて呼ばれるんだよ』なんて発言すれば、ちょっとだけ、ええ男度がアップするかもしれないですね。

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