冷たい物を食べると頭がキーンとする「アイスクリーム頭痛」

アイスクリームやかき氷などの冷たい物を食べたとき、頭がキーンとなる経験をしたことは誰でも一度はあるのではないでしょうか。実は、あの痛みには正式な名前があり、「アイスクリーム頭痛」というそうで、ちゃんとした医学的な正式名称なんです。

アイスクリーム頭痛が起こるメカニズムには諸説ありますが、主に2つの説が有力とされています。一つ目に、冷たい物が喉を通過することにより、喉にある三叉神経が刺激され、この時に発生する伝達信号を脳が冷たさを痛みと勘違いし、頭痛が起きる説と、二つ目に、冷たいものを食べると急に喉や口の中が冷えてしまうため、人間の身体は一時的に血流量を増やして温めようとします。そのときに、頭につながる血管が膨張することから、頭痛が起きるという説です。

上記の2つのメカニズムのどちらか一方、もしくは両方が原因となって、アイスクリーム頭痛が起きると考えられています。

実は簡単な「アイスクリーム頭痛」予防法が!

アイスクリーム頭痛を感じることなく、冷たいものを最後までおいしく食べたい方は、「ゆっくり時間をかけて食べる」こと、簡単ですが、これが予防法なんです。

ゆっくり時間をかけて食べることで、喉が冷えるスピードが抑えられて、神経の刺激や血管の膨張が緩やかになります。それによって「アイスクリーム頭痛」が起きにくくなるそうです。急いで食べたときはゆっくり食べたときよりも2倍以上、頭痛の発生する確率が高いという研究結果も出ているそうです。簡単な方法ですからぜひ試してみてください。

こんな場合は「アイスクリーム頭痛」にならない!

ちなみに、冷たいお茶を飲んでから冷たい物を食べた場合、ほとんどの人が、頭がキーンとするようなことはないそうです。これは冷たいお茶を飲んで口の中の温度が下がっていることで、三叉神経への刺激が小さくなるからだそうです。

また、天然氷で作ったかき氷の場合は、アイスクリーム頭痛にならないそうです。天然氷は普通の氷との温度差は約9℃あります。温度が高い状態なので、キーンとしないそうです。

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