半数以上の子どもが野菜好きと回答 年齢が上がるほど野菜を好きになる傾向

【Q1】末のお子様は野菜が好きですか。

【Q1】末のお子様は野菜が好きですか。

厚生労働省が平成29年「国民健康・栄養調査」にて発表した成人1日の野菜摂取量の平均は288.2gで、目標の350gを下回っており、野菜不足は深刻な問題となっております。
この度カゴメ株式会社では、子どもの野菜好き嫌いの実態を探るべく、全国の3歳~12歳の子を持つ女性4382名に対し子どもの野菜に対する意識調査及び集計を行いました。
野菜の好き嫌いについて子どもに調査を行ったところ、野菜が「好き・やや好き」と回答した子どもは全体の52.2%と、半数以上の子どもが、自分は「野菜好き」と認識していることがわかりました。

野菜が「好き・やや好き」と回答した子どもを年齢別で見てみると、「幼稚園・保育園(3~6歳)」は49.4%、「小学1~3年生(7~9歳)」は53.1%、「小学4~6年生(10~12歳)」は54.1%と、年齢があがるにつれて野菜を好きになる傾向であることがわかりました。

「野菜好き」なのに嫌いな野菜がある子どもは7割以上

野菜が「好き・やや好き」と回答した子どもの母親に、子どもに嫌いな野菜があるかどうか30種類の野菜をもとに調査したところ、74.1%が「嫌いな野菜がある」と回答し、「野菜好き」なのに嫌いな野菜はある子どもが多く存在している、ということが明らかになりました。

【Q2】末のお子様について、嫌いな野菜をすべてお答えください。

【Q2】末のお子様について、嫌いな野菜をすべてお答えください。

また、野菜好きな子どもが嫌いと回答した野菜を見てみると、1位「なす(24.4%)」、2位「生しいたけ(22.2%)」、3位「ピーマン(20.0%)」、4位「ねぎ(18.6%)」、5位「しめじ(17.3%)」という結果になりました。
【野菜が「好き・やや好き」と回答した子ども】

「野菜好き」の幼稚園・保育園児の半数以上に、嫌いな緑黄色野菜があることが判明

野菜が「好き・やや好き」と回答した子どもの母親に、子どもに嫌いな野菜があるかどうか30種類の野菜をもとに調査したところ、半数以上に嫌いな緑黄色野菜があることがわかりました。
また年齢別に、嫌いな緑黄色野菜と嫌いな淡色野菜のどちらの割合が多いかをみたところ、幼稚園・保育園児は、嫌いな野菜に緑黄色野菜を選んだ割合が、小学生と比較して多いことがわかりました。

子どもが週1回以上食べている野菜は、緑黄色野菜よりも淡色野菜のほうが多いことが判明

【Q3】末のお子様に、週1回以上食べさせている野菜をすべてお答えください。

【Q3】末のお子様に、週1回以上食べさせている野菜をすべてお答えください。

母親に対して、子どもが週1回以上食べている野菜を調べたところ、1位「たまねぎ(70.9%)」、2位「にんじん(68.3%)」、3位「キャベツ(55.6%)」という結果となりました。上位10位のうち、淡色野菜が6つランクインするという結果となりました。
また、子どもが週1回以上食べている野菜のうち、緑黄色野菜と淡色野菜、どちらが多いか比較してみたところ、緑黄色野菜よりも淡色野菜のほうが多い、ということがわかりました。
【子どもが週1回以上食べている野菜、緑黄色野菜と淡色野菜の比較】

勘違い緑黄色野菜ランキング1位は「きゅうり」、2位「キャベツ」、3位「とうもろこし」

【Q4】あなたが緑黄色野菜だと思っているものをすべてお答えください。

【Q4】あなたが緑黄色野菜だと思っているものをすべてお答えください。

最後に、どの野菜が緑黄色野菜か正しく選択することができるか、母親に対して調査したところ9割以上の母親が緑黄色野菜を正しく選択することができない、ということがわかりました。緑黄色野菜だと勘違いされている淡色野菜1位は「きゅうり(33.7%)」、2位「キャベツ(31.2%)」、3位「とうもろこし(26.7%)」という結果となりました。

【緑黄色野菜だと勘違いされている淡色野菜】

子どもの野菜好き嫌いについて

今回の調査結果を受けて、日本食育協会の本多京子先生にコメントをいただきました。
「今回の調査結果で、野菜が好きと回答した子どもが5割以上いるにも関わらず、そのうち7割以上の子どもは嫌いな野菜がある、ということがわかりました。
野菜には、それぞれの野菜特有の色あいや香り、味、歯触りなどがあります。それらはすべて栄養素のためなのですが、香りが強かったり、渋みや苦味があったり、噛んだ時に硬かったり、ぐにゅっとするなどの舌触りがあると、食体験の少ない子どもは拒否反応を示し、野菜嫌いにつながりやすくなります。
特に、4~5歳の子どもは、それまで経験したことのない新しい味に対して拒否反応を示して、食べたことのある味、知っている味を好む傾向にあるため、体験が少ない分だけ好き嫌いも現れやすくなります。「野菜が好きなのに嫌いな野菜がある」と気付いた時は、苦手な野菜も「食べられた!」という自信を付けることが大切です。それには、口にする食べ物や飲み物にどんな野菜が入っているかを知り、いろいろな野菜の食体験を積み重ねることが大切です。食体験をすることで食べられる野菜の種類も増えてきます。
また、野菜嫌いを克服するには、小さな子どもの場合は八百屋さんやスーパーなどに野菜を買う時に連れて行く、トマトのヘタを取ったり、そら豆の鞘の中から豆を出したり、レタスをちぎるなどできることから調理のお手伝いをしてもらうなど野菜と接する機会を増やすことが大切です。また、野菜を栽培するお手伝いや収穫体験も好きな野菜を増やすことにつながります。」

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