ラグビーと温泉の融合を目指す、別府市ならではのおもてなしプロジェクト

別府市は、2019年9月20日〜11月2日に開催予定の「ラグビーワールドカップ2019™ 日本大会」における公認キャンプ地として、ニュージーランド、オーストラリア、ウェールズ代表チームを市内に迎える予定となっており、多くのラグビーファンの来訪が見込まれているそうです。そのおもてなしにむけた別府市ならではのコンセプトが、“ラグビーと温泉の融合”です。

別府市では2016年11月に、遊園地と温泉を融合させた「湯〜園地」計画を発表。100万再生で実現を掲げた公約発表ムービーは世界各国で話題となり、2017年7月には実際に別府市内での開園にいたりました。

その経験を活かし“温泉という世界最強のアトラクションで、世界最強のラガーマンとラガーファンにむけた、おもてなしを開発したい”そんな想いから立ち上がった、「NO SIDE」プロジェクトを通じ、市一丸となって様々な取り組みを展開していくそうです。

ラグビーと温泉の共通点の研究から生まれた、学べるおもてなしムービー

1月7日、全世界にむけて公開した「NO SIDE - BEPPU CITY 」は、“ラグビーと温泉の融合”を文字通り体現したプロジェクトムービーです。1人の青年が温泉の魅力を存分に堪能する入湯シーンから始まる映像は、青年がキーアイテムとなる“湯桶”を手に取った時から大きく変化します。バスタオル1枚で“湯桶”を片手に走り出す青年に、その“湯桶”を奪おうと次々と攻撃をしかけてくる屈強な男性たち。激しい肉体と肉体のぶつかり合いが続く中、青年は後方に現れた仲間に“湯桶”をパスしたり、時にはスクラムを組んだりしながら、温泉街を駆け抜けゴールを目指します。

世界中の人々を熱くする“ラグビー”と“温泉”の共通点を徹底的に研究し、それらのエッセンスを凝縮することで、ラグビーファンと温泉ファンの双方にそれぞれの魅力をアピールすることを試みました。“湯桶”を中心に繰り広げられる様々なシーンは、実際のラグビーの試合を観戦する上で役立つ様々なルールや技の解説にもなっており、ストーリーを追いながら本格的なラグビーのプレイを自然に学べるようになっているようです。

総勢200人以上の市民が参加した世界一ホットな“ウォー・クライ”

動画のクライマックスでは、様々な困難をくぐり抜けて競技場に到着した青年を、別府市民たちが迎え、全員で“湯桶”を手に大合唱。バスタオル1枚でおもてなしのダンスを踊ります。これはラグビーの試合開始前に強豪チームなどが踊る“ウォー・クライ(※)”をモチーフに振付師のair:man(エアマン)さんが開発したオリジナルダンスで、別府市一丸となっての世界最強のおもてなしに向けた意気込みがこめられています。

(※ウォー・クライ: 試合前にチーム全員で行う鬨(とき)の声と踊り。手を叩き足を踏み鳴らして叫ぶことで、力を誇示し、気勢を高める。)

ムービーの制作に際しては、ラグビー経験者を中心にした総勢200人以上の市民ボランティアが参加。市内の高校の現役ラグビー部員や顧問、ラグビー経験のある市役所職員や、実際におもてなしにあたる一般市民まで、様々な市民が一丸となって完成にこぎつけたそうです。実際にムービーが撮影されたのは11月下旬で、最低気温5度となる日でしたが、参加した市民は全員が自宅から持ち込んだ“マイ湯桶”を手に、バスタオル1枚で全15テイクの撮影にトライ。別府市民のおもてなしへの熱気が詰まった、世界一ホットな“ウォー・クライ”となったそうです。温泉とラグビーが好きな人はぜひチェックしてみてください。

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