4~12歳の子どもを持つ親に聞いた「子どもの自己肯定感」に関する調査

教育評論家の親野智可等(おやの ちから)氏を中心に、写真を貼ってほめることで子どもの自己肯定感を向上させるという“新しい子育て習慣”を発信・啓発する「ほめ写プロジェクト」は、子どもの自己肯定感や親の子育て意識を探ることを目的に、4歳~12歳の子どもを持つ親600名を対象にインターネット調査を行いました。

まず初めに子どもの自己肯定感の重要性について聞いたところ、「重要だと思う(59.7%)」「どちらかと言えば重要だと思う(34.8%)」を合わせると 94.5%となり、子を持つ親の大多数が、子どもの自己肯定感が重要であると考えていることがわかりました。

続けて、自己肯定感を高めるための取り組みについて聞いたところ、「意識して行っていることはない」と回答した人は 58.5%となり、自己肯定感が大事だと思いながらも、実際に行動できている親は少ないという実態が明らかと
なりました。

自己肯定感が子どもに与える影響を知っている親はわずか約3割

続けて、自己肯定感が子どもに与える影響の認知について尋ねたところ、「自己肯定感が子どもに与える影響まで知っている」と回答したのは、わずか3割(29.9%)という結果となりました。

次に、親が子育てで伸ばしたい項目について聞いたところ、1 位が『他人を思いやる気持ち(29.9%)』、2 位が『自己肯定感(14.0%)』、3 位が『目標に向けて努力を継続する(13.2%)』となりました。この結果から、他の項目や能力と比較をしても、子どもの自己肯定感を伸ばすことに、親の関心が高いことがわかりました。

6割の親が「叱る」よりも「ほめる」方が難しいと回答

一般的に、自己肯定感を伸ばすためには、ほめることが有効だといわれています。そこで、子どもを「叱る」ことと「ほめる」ことのどちらが苦手かを尋ねたところ、約6割(56.0%)の親が「ほめる方が苦手」と回答しており、現代のパパママの“ほめ力不足”とも言える実態が明らかとなりました。この「ほめる」ことが苦手という人のために発足されたのが「ほめ写プロジェクト」です。

ほめ写プロジェクトとは

写真を貼ってほめることで、子どもの自己肯定感を向上させるという新しい子育て習慣を、世の中に広めていく活動です。親野氏が小学校の教師として、多くの子どもたちと接する中で感じた“自己肯定感が子どものよりよい成長を左右する”という問題意識からスタートし、自己肯定感の高い子どもの家庭には、写真が貼られていることが多いことに着目。脳科学者、発達心理学者の協力のもと、子と親の自己肯定感に関する意識調査、「ほめ写」実験、脳活動測定を実施し、「写真でほめる」ことの考察を行いました。「ほめ写」特設ホームページに調査結果を公開、プロジェクトメンバー・パートナー企業・賛同団体は、セミナーやイベントなどを通じて効果的な「ほめ写」のやり方や、子どもの自己肯定感を向上させるコツなどに関する情報を発信しているそうです。子供をほめることが苦手で悩んでいた人は「ほめ写」を試してみてはいかがでしょうか。

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