5月6日に東京競馬場にて行なわれた3歳春のマイル王決定戦の第23回NHKマイルカップは、藤岡佑介騎手騎乗の6番人気ケイアイノーテックが後方追走から最後の直線で外に振って、そこから一気に末脚を伸ばして差し切り優勝しました。鞍上の藤岡佑介騎手はこれで悲願のG1初制覇となりました。ケイアイノーテックもG1初勝利どころか、重賞初勝利がG1ということになりました。本馬を管理する平田調教師は2012年のカレンブラックヒルに続き、このレース2勝目をあげました。2着にはクビ差でM.デムーロ騎手騎乗の2番人気ギベオンがはいり、3着には岩田騎手騎乗の9番人気レッドヴェイロンが入ったレースでした。ちなみに、1番人気に推されたタワーオブロンドンはいいところなしの12着と惨敗でした。

レース内容

スタートはカツジとプリモシーンの人気馬二頭が出負けしてしまい波乱の後方からとなってしまいました。その中でダノンスマッシュとテトラドラクマが好発をきって先頭争い。フロンティア、ファストアプローチも続き、ミスターメロディも追っていきました。中団にはギベオンと、やや控えたかたちになったカシアス、そしてで負けしたカツジが中団までリカバー。中にはリョーノテソーロ、パクスアメリカーナ、外にはロックディスタウン。後方にはタワーオブロンドン、プリモシーン、アンコールプリュ、レッドヴェイロン、ルーカス、後方集団はここから1馬身ほど離れたところにケイアイノーテック、さらに3馬身離れてデルタバローズが最後方といった隊列でした。前半800mはテトラドラクマが先頭で46秒3といたほぼ平均ペース。直後にはダノンスマッシュ、ミスターメロディが追走しての直線へ。直線に入ると前三頭が並んで追い比べ。しかし、中から割って脚を伸ばしてきたのがギベオン。1番人気のタワーオブロンドンも内ラチ沿いから馬群を捌きはじめて、ミスターメロディもジリジリと脚を伸ばしてきたものの、ギベオンにかわされギベオンが先頭へ。残り200m過ぎたあたりあからさまタワーオブロンドンは苦しくなり馬群に吸収され後退、代わって大外からケイアイノーテックとレッドヴェイロンが強襲し、粘るギベオンをゴール手前でケイアイノーテックが交わして優勝。そしてレッドヴェイロンも襲いかかるが届かずの3着といったレース内容dwした。

ケイアイノーテック

勝ったケイアイノーテックは重賞初制覇がG1という快挙。なかなかG1で勝つことができなかったコンビを組んだ藤岡佑介騎手への最高のプレゼントをしたかたちになった感じですね。ただ本人的には、思い描いていなかったレース展開とレース内容だっただけに、本当の勝利とはいえないのかもしれません。次走のヴィクトリアマイルではワントゥワンに騎乗予定。相手関係にかなり苦しむ展開にはなるでしょうが、ここで勝てたら本物といったところでしょうか。ケイアイノーテックはおそらく春はこれで終了かな。おそらく放牧になり、成長しての秋といったところでしょうか。東京競馬場の相性さらに伸ばして、天皇賞秋なんかも視野に入れる可能性があるのでしょうか。楽しみです。

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