先週の土曜日に中山競馬場にて行われたG2レースの第66回日経賞は、藤岡佑介騎手騎乗の3番人気ガンコが初の重賞レース制覇で優勝しました。スタートよく抜けたガンコですが、途中でハナを譲り、道中は2番手追走。直線で早めに仕掛けた藤岡佑介騎手&ガンココンビが押し切ったかたちとなりました。鞍上の藤岡佑介騎手は本競走初制覇で、本場を管理する松元茂樹調教師はアルナスライン以来となる2勝目をあげました。2着には4/3差で7番人気で海老名騎手騎乗のチェスナットコートが、3着には6番人気で田辺騎手騎乗のサクラアンプルールが入りました。1番人気に推されたルメール騎手騎乗の菊花賞馬・キセキは最後は力尽きて9着と後退しての惨敗となりました。

レース内容

スタートはほぼ全頭が綺麗に飛び出したカタチで、ロードヴァンドールがハナを取ると見せかけて、外から二の足をを伸ばしてきたガンコがハナを主張してリードを2馬身。そのままロードヴァンドールが2番手追走で1馬身ほど空いたところにアルターとゼーヴィントが好位。更に1馬身離れてソールインパクトにノーブルマーズ。大きく離れてチェスナットコート、サクラアンプルール。更にそこから1馬身離れてキセキ、ナスノセイカンの、ショウナンバッハ、ピンポン、サイモントルナーレ、そして5馬身離れたところに最後方のアクションスターといった流れでかなり縦長の隊列を作った状態でした。前半900m通過が56秒1、1000mでは62秒台と、縦長になった割にはかなりのスローペース。この辺で2番手追走のガンコが先頭に立ったところで大外をまくって上がってきたのが1番人気のキセキ。スローを嫌ってぐんぐんあげてきた感じで、ルメール騎手の秘策かなといった印象でした。これにつられて3コーナー付近から徐々にペースが押し上げられて好位軍団も徐々にペースアップ。先頭はキセキとガンコが並んで直線へ。直線を向くとガンコがギアをトップにいれてキセキを3馬身ほど一気に出し抜いた感じで、逆にキセキは道中に脚を使ったせいか、全くトップスピードに乗ることなく後退一歩。人気馬のロードヴァンドールやトーセンバジルも伸びずじまい。変わって大外からチェスナットコートとサクラアンプルールが脚を伸ばしてガンコを猛追も届かずガンコが悠々のゴール。2着争いはチェスナットコートが制し、3着争いは激しくサクラアンプルールがロードヴァンドールをアタマ差で交わして3着といった結果でした。

ガンコ

勝ったガンコは初重賞制覇。とは言っても、日経新春杯のみの重賞実績で、重賞は2戦目にして制覇と実績馬を出し抜いた感じですね。2歳時は未勝利になかなか勝てなく、年を開けた3歳未勝利でようやく勝利。その後は準オープン、オープンで実績を積んでのこの結果には、雑草魂というものを感じた瞬間で、凱旋門賞にちゃくえの父ナカヤマフェスタも大喜びといったところかなと。今年に入りもにすごく好調なガンコの次走は天皇賞・春。藤岡佑介&ガンコで挑むのであれば楽しみな一戦となりそうですね。キセキは正直なところ折り合いがつかないレース内容だったのかなと。相手関係が変わればもう少しマシにはなるものの、もうしばらく様子見は必要になってくるのかなというのが個人的な絵印象です。

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