先週日曜日に中山競馬場にて開催された第67回スプリングステークスは、ここまでダノンプレミアムの壁に塞がれている1番人気でルメール騎手騎乗のステルヴィオが優勝しました。中団から脚をしっかり伸ばし、ゴール手前でしっかりと差し切って意外にも重賞初制覇を成し遂げました。鞍上のルメール騎手と本馬を管理している木村調教師は共に本競走の初制覇となりました。2着にはハナ差で3番人気で戸崎圭太騎手騎乗のエポカドーロが、3着には6番人気で柴田大知騎手騎乗のマイネルファンロンが入りました。この3頭がクラシック初戦の皐月賞への優先出走権を獲得しました。

レース内容

スタートはカフジバンガードが出遅れてしまった感じでした。正直この時点でカフジバンガードの上位進出はキツイかなと感じた通り、やはり最後は追いつけずに6着までが精一杯と言った結果でした。エポカドーロが好発したものの控えてコスモイグナーツが先頭に立ち後続を話し逃げに持ち込んだ感じになりました。その後ろにエポカドーロが2番手につき、マイネルファンロン、ビッグスモーカーが先団を形成。後方集団にはハッピーグリーン、ステルヴィオ、バールドバイ、2番人気のルーカス、ゴーフォザサミット、そして最後方には出だしから遅れたカフジバンガードといった隊列でした。逃げに転じたコスモイグナーツが後続を突き放し10馬身ほどのリードで1000mを通過。通過タイムは59秒6とそこそこのハイとなったが、集団自体が61秒ほどだったので実際はややゆったりとしたペースだったかと思います。10馬身ほどあったリードも3から4コーナーでエポカドーロがジリジリと詰め寄り直線に向いた時には4馬身ほどとなった感じでした。コスモイグナーツも250mくらいで力尽き先頭はエポカドーロに。これを追って外からステルヴィオが猛追、それに連れられてマイネルファンロンもジリジリと詰め寄りました。最後は追いつけないかと思ったその差もステルヴィオが鋭く踏ん張りゴール手前で逆転。エポカドーロも食い下がり2着フィニッシュ。この二頭は評判通りでしたが、モールスの全弟ルーカスは9着に終わってしまいました。やはりあの血統は古馬になってから期待ということなんでしょうね。

ステルヴィオ

勝ったステルヴィオはサウジアラビアロイヤルカップ、朝日杯フューチュリティステークスと、続けてダノンプレミアムに敗れての2着。今回は楽勝とはならなかったものの遂に重賞初制覇で1着となりました。この勢いで今度こそはロードカナロアの意地を見せ先頭でゴールできるかがとても見ものですね。ステルヴィオにとってはマイルから1800mまでが適正といったところなので、皐月賞がギリギリの距離になってくるのかなと。おそらく日本ダービー、菊花賞は欠席となるでしょうから、これが最初で最期のクラシックへの挑戦でしょう。頑張って欲しいですね。

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