今回で58回を数える宝塚記念。6月25日 阪神競馬場11R 15時40分発走です。
今年も回避馬が続出するなかで発走となりますが、メンバー的にはある程度の名の通った重賞馬が揃ったと思います。その中で有力馬をご紹介させていただきます。
前回は外国人騎手が鞍上のサトノクラウンとシャケトラをご紹介させていただきました。
今回はシュヴァルグランとレインボーラインをご紹介します。

勝ちきれるか!?シュヴァルグラン

いつも惜しいというのがこの馬の代名詞的になってきました。どこかサウンズオブアースのように晩年2着とレッテルが貼られつつあるシュヴァルグラン。初のG1制覇なるかといったところでしょう。
ここまで19戦6勝の6-5-4-4-の戦績。常に良い位置にはいる気がするだけに6勝というのが意外で、もっと勝っているかのように思えるイスラボニータとも重ねて見えてきます。
前走となった天皇賞・春では2強と言われたキタサンブラックとサトノダイヤモンドの間に割って入る実力があり、十分にG1を制する力は秘めています。いつかいつかと思ってはいるものの、有馬記念は6着、ジャパンカップは3着、昨年の宝塚記念は9着といった感じ。1着をとったのは5走前のアルゼンチン共和国杯。ヴォルシェーブ、モンドインテロ、アルバートと長距離を持ち味としているメンバーが相手だったこの一戦。とてもスローな展開となり、完全にトップスピード勝負となりましたが、スパートを切りたいところで先にヴォルシェーブにいかれてモタついた感じでした。ようやくラスト200mくらいで横に並んで、ラスト100m遂に突き抜けてきたといったところ。トップスピード対決となり勝ち切ったが、正直相手が相手だっただけに助けられての1着。最後はアルバートに1/2差まで詰め寄られていただけに、あと50mあれば余裕で差されていたところだったでしょう。
今回の宝塚記念でのターゲットはキタサンブラックなのは間違いないところですが、まずはミッキーロケット、ミッキークイーンあたりをマークしたいところ。逆にミッキークイーンと並べられる位置か、それより前にいけたら面白いかも。ただ、ペースが遅すぎてのトップスピード対決となると、正直アルゼンチン共和国杯のように甘くないメンツ。気を抜けば置いていかれるし、差されるメンバー。スタートから積極的に動いてレース全体のイメージができていれば上位には食い込んでくる可能性はあるといったところでしょう。思い切った仕掛けがない限り・・・。

驚異の追い込みを見せれるか!?レインボーライン

16戦3勝の3-3-3-7という戦績。2014年はステイゴールド、2015年はキングカメハメハ、2016年はディープインパクトときているので、2017年はステイゴールド?
こんな感じで簡単に予想ができれば良いのですが・・・。
今回の出走馬の中で唯一のステイゴールド産駒がレインボーラインです。昨年の菊花賞で見せた驚異の追い込みは今でも目に焼き付いており、確かにサトノダイヤモンドには完敗でしたがその末脚の強さは印象付けるに十分な走りでした。
前走の天皇賞・春はスタートが良かった割には後ろに下げすぎてしまった感はあり、その流れで中団でも良かったという点があり、12着というのは正直不本意な結果。デムーロらしくないポジションミスも大きな敗因だったのかなと感じています。
やはり強さを見せたと思うレースは昨年の札幌記念での一戦。モーリス、ヌーヴォレコルト、ヤマカツエース、ネオリアリズム、ヒットザターゲットなど超一級との対決。稍重の馬場状態の中の出走となりました。モーリスを目標にレース中は射程圏内でピッタリマークし、向こう正面でモーリスが動いたのを確認したらそれに着いていく作戦が功を奏しています。最後はモーリスを相手にラスト200mくらいからグイグイと差を詰めている末脚を見せたので、間違いなくこのレベルでも戦える強さを持った馬というのは立証済み。更に、札幌の洋芝と稍重のタフな環境でも使える脚ということも証明したレース。
今回の宝塚記念では、まずは馬場のコンディションが悪くなること。そして先行するが末脚が強いミッキークイーンをマークすること。あまり下げすぎてしまうと、このメンツの場合m末脚だけでは厳しい内容になることは間違いないため、できれば中団で待機できるレースをし、3コーナーからキタサンブラックに詰め寄りロングスパート。トップスピード持続戦に持ち込めれる作戦があたれば悲願のG1制覇も見えてくる?かも。

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