パプリカの色の違い

・赤パプリカの栄養の特長は、脂肪燃焼効果のあるカプサイシンです。カプサイシンは唐辛子にも含まれる赤い色素で、β-カロテンよりも1.5倍も抗酸化力が強いと言われています。β-カロテンの量も豊富で、通常の緑ピーマンの約2.7倍といわれます。

・黄パプリカの特長はビタミンCの豊富さで、美肌効果が優れています。赤色には少々劣りますが、100g中150μgと、緑ピーマンの1.9倍ほども含んでいます。また、肌の老化予防が期待されるルテインの含有量が高いのも特徴です。

・オレンジパプリカの特長は、赤と黄色の栄養をバランスよく含むところです。目を紫外線などから守るゼアキサンチンのほか、緑ピーマンの3倍ものβ-カロテンとビタミンC、そしてビタミンEも多く含みます。
このように色によって、効能や効果も違ってきますので、ナンバー1は決め難いところですね。迷った時は赤と黄色のいいとこどりをしている、オレンジがおすすめです。

抗酸化作用

パプリカには「βカロテン」「ビタミンC」「ビタミンP」など、抗酸化作用を持つ栄養素がたくさん含まれています。
抗酸化作用とは、体内に溜まった活性酸素を減らしてくれる働きのことで、体内に活性酸素が増えてくると、血管や細胞の錆びを誘発し、様々な病気を引き起こすと言われています。ちなみに、病気の約90%の原因が活性酸素なんだそうです。
そんな、抗酸化作用が期待されるパプリカですが、オレンジ色の物にはピーマンの20倍以上ものβカロテンが含まれているそう。また、赤い色は「カプサンチン」によるものなのですが、このカプサンチンはβカロテンがよりも強い抗酸化作用があると言われています。

毛細血管を丈夫に

これまでの効能で何度か登場している「ビタミンP」という栄養素ですが、聞いたことがないという方も多いですよね。
ビタミンPは名前にビタミンと付きますが、ルチン・へスペリジン・ケルセチンというフラボノイドをまとめた総称の事で、毛細血管を丈夫にする働きがあります。
毛細血管は太い動脈とは違い、体中に張り巡っている細い血管で、各所に酸素や栄養を運ぶ重要な役割を担っています。この毛細血管がもろいと、身体の末端まで酸素や栄養が届けられないため、ビタミンPを摂取し年齢と共に劣化してくる毛細血管を丈夫に保つことが重要になってきます。

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