日本人の3人に1人が発症しているというアレルギー。遺伝以外の原因で、アレルギー体質となる人が激増していると指摘されている。

3人に1人は「アレルギー」!?

厚生労働省が行った「保健福祉動向調査」によると、なんらかのアレルギー症状を発症しているのは、なんと約3人に1人だった。東京都内では80%を超える家庭で、アレルギー症状のある人が家族にいると答えている。しかもさらに「まだ発症していないがアレルギー体質の人」もいるとすると現代では、日本人の過半数がアレルギー体質になっているとも考えられる。「自分はアレルギー体質だとは思っていなかった」ような人たちが次々と発症し、実際、激増している花粉症などは右肩上がりを続けている。

皮膚トラブルを起こす赤ちゃんの増加

アレルギーで心配なのは「体質だから仕方ない」とあきらめきってしまうと、新たな症状に進行することがあるということだ。
注:アレルギー体質の人が必ず進行するということではない。

「赤ちゃん」と言えば「おもちのようなツルツルの肌」というイメージがある。しかし、最近そうしたことにも異変が!?乳幼児全体の6~7割がザラザラした肌になってきているというのだ!


事実、グラフのように発疹が多くなっている。原因はアレルギーばかりではないが、こうした肌質はアトピーなどに陥りやすい。

日本人がアレルギー体質に変化した?

かつては「アレルギー体質」は主に「遺伝」の側面から考えられていた。しかしあまりに急増で、それでは説明がつかない…。そこで特に戦後数十年の間に日本に起こった生活習慣や環境によって、体質そのものが変化し始めていると指摘されている。
具体的には、食生活、住宅、公害、ストレスなど。しかし今のところ、はっきり「コレが原因!」と言えるものは解っていない。

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