腸内環境を整える!「乳酸菌」とは、、、

「乳酸菌」は、糖類を発酵させて乳酸を作りだす微生物の総称で、種類が多く、200種類以上もあると言われています。ご存知の方が多いと思いますが、ヨーグルトやキムチなどの発酵食品にだけでなく、人や動物の腸内にも存在しています。

乳酸菌は、数えきれないほどの種類がありますが、生きたまま腸に届く、味噌や漬物、キムチに含まれる「植物性乳酸菌」、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどに含まれる「動物性乳酸菌」、人や動物の腸内にも存在する「腸内系乳酸菌」の、大きく3つに分類されます。

全ての「乳酸菌」に共通するのが腸内環境を整える効果で、腸内には、善玉菌や体に悪影響を及ぼす悪玉菌、体調によって善玉菌や悪玉菌の働きをする日和見菌が存在しています。この「乳酸菌」が作り出す乳酸が悪玉菌を減らし、腸内を酸性に保つため腸内環境を整えます。

便秘改善!美肌効果!コレステロール低下!肝機能向上!

腸内細菌のバランスを整えるため、「乳酸菌」は便秘の改善に効果があります。「乳酸菌」によって善玉菌が増えると、腸の働きが活発になり、消化吸収の促進や腸の蠕動運動が盛んになるため便通が良くなります。「乳酸菌」が腸内環境を整え便秘を改善することで、悪玉菌が作りだす有害物質を腸壁が吸収するのを防ぎます。有害物質の吸収を抑えると、汗や皮脂とともに有害物質を排泄する肌細胞の機能が衰えず、ニキビや肌荒れなどを防ぎ、美肌効果につながります。

また、「乳酸菌」はコレステロールや胆汁酸と結びついて排泄させるため、血中のコレステロール値を低下させる効果があります。コレステロール値が低下することで、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの予防につながります。

肝機能向上の効果も期待できます。肝臓は腸内の悪玉菌が作り出した有害物質を無毒化する働きがありますが、「乳酸菌」で腸内の善玉菌が増えることで有害物質が減るため、肝臓の負担を軽くすることになり、肝臓の機能が高めることに繋がります。

数ある「乳酸菌」には独自の効果も!

全ての乳酸菌には、共通して整腸効果がありますが、それぞれの乳酸菌には独自の効果や効能があります。

例えば、「乳酸菌」の一種であるラブレ菌には、免疫力を高める効果があります。腸と免疫力は大きく関わりますが、ラブレ菌は免疫細胞を活性化させるため、免疫力を高める効果があります。腸内の悪玉菌を減らし、有害物質を腸から吸収して全身にめぐるの防ぐため、癌や病気などの予防に効果があります。

また、最も有名なビフィズス菌には花粉症などのアレルギーを抑制する効果があります。ビフィズス菌は大腸にも存在する善玉菌で、腸内の善玉菌を増やし、免疫機能のバランスを正常に保つため、アレルギー要因の物質に、過剰に反応するのを防ぐ効果があります。

今では、ヨーグルトなど乳酸菌が含まれている食品は、自分の体調や健康の目的に合わせて選ぶことができるので、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。

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