今週の日曜日に京都競馬場にて行われた菊花賞は、それはそれは酷い馬場状態d、なんだか見ている分には芝なのかダートなのかどっちなの?と思わせるほどの酷い状態での出走となりました。ここまで酷い馬場状態だったので、全ての予想が普通にやっていてはならず、正直なところ大穴を絡めさせないとむしろ馬券にならないのかなと思っていたのですが、まさにそのような結果となり、2着には10番人気のクリンチャーが、3着には13番人気のポポカテペトルが入り大荒れとなった今年の菊花賞でした。その中でも1番人気を背負って出走したキセキが堂々の2馬身先着で圧巻の勝利をおさめたあたりからみると、レイデオロやアドミラル不在のこのレースでも世代最強馬といっても良いのかな?と思いました。また鞍上デムーロ騎手の得意なカタチに持ち込めたレース内容だったのもプラスになったと思いました。

世代最強馬はキセキ!遅咲きの競走馬が菊花賞制した!

感想としては、強かったなといったところです。スタートで出遅れて、かなり後方からのレースとなり、さらに馬場状態が泥んこのような状況から追走もキツイのかなと思わせた最序盤でした。ミッキースワローの後ろからとなっており、正直なところ直線のトップスピードの質を求めたらミッキースワローに軍配が上がるところなのでなんとも辛いポジションでやっているなと感じました。ペース的にみても泥んこ馬場でもやや流れている感じもしていたところです。しかしラッキーなところは、圧倒的な逃げ馬が不在していたことから、やや様子を見ながらといった内容で、ハナを主張したマイスタイルもそこまで飛ばすことなくはいっていたかんじです。しかし3コーナー辺りからマイスタイルが差を縮められズルズル後方に下がっていく様子を見る限り、かなりタフなレース展開になっているのがよくわかり、逆に最序盤で脚を使わなかった馬がポジションを押し上げていく流れで、かなり基礎スピード面を要求されていたのがわかりました。結局直線では先頭列に並びかけてきたものの、そこからの伸びは今ひとつ。それでもメンバー唯一の3F39秒台を叩き出して、粘るクリンチャーを交わし、最後は余裕のゴールで1着となった内容でした。
なんだかんだでしっかりと結果を出してくるキセキこそ、昨年のサトノダイヤモンドに次ぐ世代最強馬と言えるのかなと。キングカメハメハとディープインパクトの良いとこどりといった競走馬で今後も動向が気になります。

二冠達成はならなかったものの!アルアイン

皐月賞馬のアルアインもまた馬場に相当苦戦していた一頭だったのかなと思います。もちろん距離適性からいえば長いというのはいうまでもなく、2000m前後、長くても2500mで活きてくる脚なのかなと。まさにディープインパクトの性質をモロに受けてしまったような気がします。
スタート自体はやや出遅れた感じでしたが、レース中は完全にダンビュライトを徹底マーク。ペース自体も泥んこ状態なのでイマイチ早いのか遅いのか区別がつかないといった状況のなか、ダンビュライトが動けばアルアインも動くといった、ある意味面白いレースを見せてくれました。結局、徐々にペースは押し上げられていく中で脚を使いきってしまったのかな?と感じ、やはり距離適性という観点からみると厳しい流れとなったのかもしれません。軽い馬場であれば、必ず息が入る場所があるのですが、どの通過タイムを見てもペースが平均のため基礎スピード重視せ最後の脚はそこまで要求されていない内容でした。溜めて溜めて突き抜けたいアルアイン向きのレース内容ではなかったという感じですね。今後は古馬相手に2000m前後のレースに顔を出してくるでしょう。基礎スピード自体は悪くないですが、しっかり折り合いがつかないと今回のように撃沈する可能性もあるというのが重々わかったレースだったかなと思おました。むしろ今週末の天皇賞秋なんかは面白い走りを見せてくれそうな気もしています。

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