前日の毎日王冠に引き続き、G2なのにG1並みのメンツが揃った今年の京都大賞典。昨年はキタサンブラックがここで勝ち、翌ジャパンカップでも圧巻の走り見せつけているレースで、このろ。てを踏む上で絶対に落とせないレース。ここで勝ち切った馬がジャパンカップを制していることも多々あるため、ある程度の力差を京都大賞典で見極められるといったところです。そして今年のレースを制したのは、個人的にはまさかのスマートレイアー&武豊でした。人気オッズが上位3頭の目標はこの京都大賞典ではなく、あくまで天皇賞秋だったりジャパンカップということで、完璧には仕上げてこないだろうなとは思っていたものの、ある程度はこの上位3頭が軸のレースかと思っていたところを、スマートレイアーが強襲してくるとはといった感想です。

7歳牝馬が快挙!スマートレイアー

個人的には、この距離であの走りが出来るとは想像していなかった分、驚きも非常に大きいスマートレイアーの勝利でした。もちろん印はつけていた一頭ではありましたが、先行で残った紐程度の予想で、言ってみたら3連単フォーメーションでいうところの3着予想のみ。決して全てが噛み合って勝った勝利ではなく、むしろ11番手という後ろからのレースは想定外だったのかなとも思っています。流石に逃げに転じることはなくても、程よい5番手付近をミッキーロケットあたりについていくのかなと予想していましたが、道中は中団よりも後ろからの追走となっていました。正直、この距離において中団よりも後ろにいってしまったことにより、末脚に関してもスタミナ面で不安を感じていた距離だけに一瞬のキレで終わってしまうのかな?と思いレース中は直線でスマートレイアーを追うのをやめてしまったほど。ミッキーロケットに目を見張っていましたが、後方から白い馬体が物凄い勢いで強襲。まさか届かないだろうとは思いましたが、結果、トーセンビクトリーを半馬身差で差し切っての優勝といった内容でした。彼女にここまでのチカラが秘めていたとは思わなかったので、まさかという言葉が連打してしまう感想です。
次走はおそらくエリザベス女王杯。ペースがゆったり流れるエリザベス女王杯でアドマイヤリード等の末脚軍団とどう渡り歩くのか、楽しみです。まだまだやれる7歳馬を見せつけてもらいたいですね。

流石はといったところ!シュヴァルグラン

前走の宝塚記念の逃げ策とはうって違い、今回は後方からの展開。こちらの方がもちろんしっくりくるし、脚質的にもあっているとは思いますが、後方から2番手まで下げざる得ない状況を作ってしまったのは、鞍上が福永騎手ではなくデムーロ騎手だったからなのか?といったところ。二の足が悪いのは相変わらずですが、ステイヤー色満載のシュヴァルグランであれば、もう少し押してポジションを取りに行っても良かったのかな?と思ってしまいます。結局デムーロ騎手らしく3コーナーから押して4コーナー通過では6番手付近まで押し上げて来たものの、最序盤でもう少し有利にはから得る場所というのが欲しかったところ。結局、ミッキーロケットが反応鈍く動き出しが最悪だった今回、叩き合いとならずに済んだものの、本来のミッキーロケットとのキレと勝負となるとかなりキツイ勝負だったのかなと。それでも連対してくるところは流石かなとも思えます。ただ両者ともここが本番ではないだけに先を見据えてのレースだったとも取れる内容でした。シュヴァルグランは間違いなく適正からいってジャパンカップへ。ミッキーロケットは天皇賞秋へと向かうわけで、おそらく両者が相対するのは年末の有馬記念ということになるでしょうから、今後の叩き方次第では大きな差が生じてきそうです。次走から年末のレースにかけて、今回の京都大賞典が単なるステップだったと言えるのか、それとも出し切っていた結果だったのかハッキリしてくるでしょう。両者に注目です。

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