ブドウ糖とは?

ブドウ糖は、ぶどう、いちじく、はちみつなどに多く含まれている単糖類で、動物・植物の生命維持に欠かせないエネルギー源の1つです。
人は一日何もしなくても260gのぶどう糖を消費しており、その中でも脳だけで120gのぶどう糖を消費すると言われています。
1時間に換算すると、脳だけで5gも消費しているということになるのです。
何もしていない状態でも消費しているということは逆に、何かしている状態であれば、もっと消費されるということになります。
生命活動にはなくてはならないブドウ糖が、具体的にどんな場面で必要であり、そして役立ってくれるのか?
ブドウ糖の効果として考えられることを以下に紹介していきます。

ブドウ糖の効果

①集中力のアップ
人間の脳は、酸素を使ってブドウ糖を二酸化炭素と水に分解し、エネルギーを得ます。
脳がエネルギーとして使える栄養素はブドウ糖のみ。
そして、エネルギーが完全に途切れると、3分で神経細胞が死でしまうのです。
低血糖に陥ると、思考力が落ち、生あくびが出て頭痛がするという症状が出てきます。
その他にも、脱力感や異常な空腹感なども。
脳の状態を正常に保つために、ブドウ糖をしっかり摂取しておくことは、とても大切なのです。

②スポーツ時の栄養補給
即エネルギー源に変わるため、パフォーマンス維持に役立ちます。
また、エネルギー消費の多いスポーツの場合、エネルギー補給に役立ってくれます。

③熱中症対策
熱中症対策には、よく「塩分の補給の重要性」が言われますが、実はブドウ糖とナトリウム(塩分)が同時に腸管内に存在することで吸収がスムーズになるのです。
そのため、ブドウ糖は熱中症対策に欠かせないものなのです。

④二日酔い予防
肝臓がアルコールを代謝するときに、アセトアルデヒドができます。
これを分解するには大量のブドウ糖が必要となり、もし不足すると分解しきれずに二日酔いの原因となってしまいます。
ということは、お酒を飲む前のブドウ糖が、二日酔い予防に有効ということになりますね。
お酒の後にラーメンが食べたくなるなんて言うのも、実は体がブドウ糖を求めているからなのかもしれません。

 ⑤ダイエット
人は血糖値が下がると空腹感を感じます。
ブドウ糖は、カロリーがないわけではありませんが、ショ糖や果糖に比べてカロリーは低めです。
なのでダイエット中に甘いものを摂りたいのならブドウ糖が最適です。

ブドウ糖の摂り方

基本的に成人1日に150gほどのブドウ糖摂取が必要といわれています。
身体を動かす30分前に摂取することがいいとされています。
なぜなら、食べた瞬間にエネルギーになるわけではないためです。
ブドウ糖は小腸で吸収され血液中に溶け込むまで約15分〜20分の時間がかかります。
さまざまな摂取方法がありますが、もっともブドウ糖を効率良く働かせるためには、「朝食」に摂取するということです。
朝起きた時点で、エネルギーは不足しがちです。
つまりブドウ糖も不足した状態で目が覚めます。
この段階では、筋肉も脳の働きも鈍っています。
そこで、朝食にブドウ糖を摂取すれば脳が活性化され、集中力や作業効率がアップすると考えられます。
摂取する食材ですが、ブドウ糖がもっとも多く含まれる炭水化物が「うどん」といわれています。
実はもっとも多く摂取できるだけでなく、もっとも消化の早い炭水化物の食品でもあるため効率がいいと考えられます。
もちろん、甘いお菓子なども一時的にはエネルギー源にはなりますが、うどんと比較すると長持ちしないうえ、かえって低血糖を起こしやすくする危険もあるため、おすすめはしません。

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