昨日の阪神競馬場の11Rにて、菊花賞トライアルレースの神戸新聞杯が発走されました。皐月賞を飾ったアルアインは先週のセントライト記念で早々と菊花賞に駒を進めている中、日本ダービーを飾ったレイデオロが発走。秋の始動一発目のレースとなった今回ですが、しっかりと勝ち切ることができています。みなさんはレイデオロをどう見ていますか?また、賞金額での優先権でボーダーラインとなっていた武豊×ダンビュライトコンビは惜しくもサトノアーサーにゴール手前で差されての4着。非常に微妙なラインであることは継続といったところのようです。さて、今回はどんなレースになったか振り返ります。

これは強いと言い切っていいのか?レイデオロ

前評判は1番人気で2.2の単勝オッズを背負っての発走となった今回のレイデオロ。個人的には日本ダービーのように超スローとなればレイデオロのレースとなるかなと思っており、しかし、各陣営、各騎手もその情報がある中でのレースとなるので、さすがにスローに持ち込ませないのかな?と思っていました。しかし、ペースは超どスローになり、アダムバローズがハナを主張もマイスタイルは控えて3番手。代わりに前に行ったのは菊花賞出走権がギリギリラインのダンビュライトといった感じで、この時点でペースがハイになることはない確定。となればスタートも順調でダンビュライトの後ろをキープし4番手とこのペースならベストポジションを奪ったレイデオロが絡むのは決定した感じで、レースの序盤でほぼほぼ決まった内容だったのかなと思います。
3〜4コーナーあたりで各馬が前のめりになり突っ込んでくる中、ダンビュライトの後ろをシッカリキープしての直線で外に振りダンビュライトに並んでからのもう一段階の伸びが出た感じで一気に先頭へ。そこから先もトップスピードを持続し、キセキ、サトノアーサーを制しての重賞2連覇。強い競馬を見せてくれました。
しかし、着順は人気オッズどおりとなっていたこともあり、結局は力の差が明白だったのかなとも思えるし、逆に言えばこんなもんだろうといった声も聞こえてきそうなレース内容。
個人的には、やはりこの世代自体のレベルが低いのかなとしか思えず、この世代なら牝馬にどうしても注目してしまっている自分がいます。たらればですが、アドミラブルがこの中にいたとしたら・・・と思ってしまいます。どちらにしてもそれでもレイデオロをうまくコントロールしているルメール騎手との相性は良好ですね。

距離に不安も!キセキ

キセキに関して言わせて貰えば、惜しいなというのが率直な意見です。もう少し流れたペースからならやりようがあったのかもしれませんが、ここまでどスローとなると追い込みを脚質として持っているキセキにとっては出しどころの難しいレースとなったのかなと思いました。結局脚を溜めてからのドンっといった感じなので、後方にいたキセキは直線の初めで若干の前塞がりでブレーキを踏んで、前を捌いてからの勝負になってしまったのが全て。残り3Fを唯一の33秒台で走りきったとしても、捌きに時間がかかってしまいロス。コース取り自体は最内を通していたので体力的な部分ではデムーロ騎手が余力を残していたこともあり良かったと思いますが、ここまで突き抜ける瞬発力があるのであれば、もう少し違った走りもあったのかなと感じます。あと考えれるのは、キセキにとって2400mはもしかすると長いのかもしれないというところですかね。今回のトライアルレースで2着なので、菊花賞には出走する権利を獲得しているものの、もしかすると回避する可能性もあるかもしれませんね。
レイデオロがジャパンカップ目標としている今、菊花賞のレベル自体が更に下がってしまう予想のできる今回において、セントライト記念組の方が有力になってきているのかもしれませんね。

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