1953年に中京開設記念の名称ではじまった中京記念が、今週末に名古屋の中京競馬場にて開催されます。芝1600mのG3重賞レースですふぁ、マイル戦ということもありやはりガチガチとはいかず、常に大荒れといったレース結果となっています。
昨年も1着馬が7番人気のガリバルディ、2着が6番人気のピークトラム、3着が4番人気のケントオーといった荒れたレース結果。過去10年遡っても、1番人気が連対したのは2009年のヤマニンキングリーの2着に入ったのみで、それ以外の9レースでは掲示板になんとか滑り込んでいるといった内容となっています。
今年はどんな結果となるのでしょうか。以下が出走予定馬です。

アスカビレン
ウインガニオン
クリノラホール
グァンチャーレ
グランシルク
ケントオー
サンマルホール
サンライズメジャー
スーサンジョイ
ダノンリバティ
トウショウビスト
ピークトラム
ピンポン
ブラックムーン
マイネルアウラート
ムーンクレスト
レッドレイヴン
ワンアンドオンリー

以上、16頭の戦いです。

2014年の日本ダービー馬でもあるワンアンドオンリーですが、勝利からは日本ダービーの後に出走した神戸新聞杯以来勝てていないのが現状です。クラシックレースは皐月賞、日本ダービー、菊花賞とあり、「皐月賞は最も速い馬が勝つ」「菊花賞は最も強い馬が勝つ」そして、日本ダービーは「最も幸運な馬が勝つ」と言われてきていますが、このままでは、本当に幸運なだけだった馬というレッテルを貼られてしまう状況にすらなってきています。
ここまでの戦績は29戦4勝の4-3-1-21という内容です。ここ最近の複勝率も0%で、神戸新聞杯で勝った以降、電光掲示板にのったのは昨年の京都記念の6着、今年のアメリカジョッキーCの5着、あとは2年連続で出走したドバイシーマクラシックのみと、ダービー馬としての威厳がかなり薄れてきています。先日、友人と話していた時でもワンアンドオンリーはダービー馬だよという言葉に対して、「あー、そうだったね」と、かなり目切りをされている感も感じたほど。中京記念は1600mと、かなり距離を短くしての出走となりますが、マイル戦は2歳未勝利戦以来となります。ワンアンドオンリー世代のマイルとなれば、皐月賞馬のイスラボニータが頭一つ飛び抜けてはいるものの、ステファノスやサウンズオブアースにも勝る強さを持っているのは間違いなし。この天候だとかなりのハイになる可能性がありますが、基礎スピード自体はそこまで劣っていなく、むしろ歓迎と思っています。あとは距離が短くなったことによる仕掛けですが、中団からやや後方で待機し、やはり早めのしかけで残り5ハロンからの勝負持ち込み直線は先頭と横一列に並んだ状態からのトップギア勝負に持ち込めればダービー馬復活の可能性もでてくるのかもしれません。
大荒れとなる傾向にある中京記念において、今回の私はワンアンドオンリーに注目してみたいと思っています。

前走となった米子ステークスでの大外からの牛蒡抜きは、非常に脅威の末脚でした。
スタートは悪く、結果最後方からのれーすになりましたが、幸いなことにペースはかなりのローということもあり、3コーナーあたりから体制を徐々に整えつつ、直線ではトップスピード勝負となり、残り200mで突き抜けての1着ゴール。上がり3ハロンが32.4という末脚を魅せてくれました。
ここまでの戦績は18戦7勝の7-3-3-5。
理想はどちらかというとスローで流れてくれればより良いところ。京都金杯の時のようにペースもかなり流れてハイになった場合、前半である程度の脚を使わなければならなくなり、結果、末脚が削がれてしまった状態で本来の持ち味であるトップスピードを出しきれずに終わってしまう状況になってしまうでしょう。かと言って、東京新聞杯の時のようにかなりのスローであっても、直線での瞬発力となるとトップギアになるまで時間がかかるようなので、スローとなった場合はどちらにしても3コーナーあたりからの速い仕掛けをしないと良さが出ないような気もします。ハイとなればグッと我慢は必要も、仕掛けが遅れれば結果同じことなので、出来れば上がり3ハロンで突き抜けてきて欲しいところです。