かつては公立王国、今は私立王国の埼玉高校野球

埼玉県の甲子園代表校で、公立校が最後に出たのは1998年の西埼玉大会代表になった滑川高校(現滑川総合)が最後で19年間も出場していません。
今でこそ、私学優位となっている埼玉県ですが、実はかつては公立王国で、1985年夏の立教高校(現立教新座)が最初の私立高校の甲子園出場だったほど、公立校は上尾、熊谷商、所沢商などが優位に立っていた時代が続いていました。
しかし、立教高校が初出場を果たした、翌1986年夏に浦和学院が初出場を果たすと、1991年には春日部共栄が初出場と少しずつ私立強豪校が出現し、まさに90年代は私立と公立が凌ぎを削る戦国時代だったが、2000年代に入ると花咲徳栄、聖望学園、埼玉栄、川越東らが常に上位に組み込むようになり、今日に至る私立独占時代となっていきました。

公立校もチャンスは存分にあった

それでも公立校もこの19年間チャンスがなかったわけではありません。
夏の決勝戦に進んだ公立校は5校あります。(01年春日部東、04年所沢商、06年鷲宮、08年北埼玉・上尾、14年市川越、15年白岡)
また春季大会に至っては、ここ10年で3度も公立校が優勝しています。
(07年滑川総合、08年市川越、12年南陵)
さらに甲子園常連の浦和学院は、直近3年は公立校相手に敗退している結果になってます。(14年県川口、15年白岡、16年市川越)
つまり甲子園まで行ける実力を持つチームはあるのです。ただ、あと一歩のとこで掴めずにいるのです。

次に公立校で甲子園に出場するのここだ!

では埼玉の公立校で今の段階で甲子園に出場できそうな高校はどこか?
まず私が最有力で挙げるのは市立川越です。
ここ数年、公立校の中では最も安定して上位進出を果たしている高校で、毎年私立のチームと引けを劣らない、身体も大きく振りの鋭い選手を揃えてきます。
また昨年には、4回戦で浦和学院を破るほどの実力を持ってます。
ちなみに昨年のエース・メンディス海は3年生になり今年も健在。
春ベスト4入りしBシードです。
今年はまさにチャンスといえる年なのです。

その次に有力なのは大宮東です。
かつては強打をウリに県トップクラスの戦力を誇っていましたが、ここ近年、当時を彷彿する打線が戻ってきました。
今年の春大会では埼玉栄に13点奪いコールド勝ちするなど、強豪私立も圧倒させる力があります。

その他には、上尾、松山、熊谷商、川越工らの古豪もここ数年再び人気も出てきて、上位進出を果たす力があります。
新勢力でいえば、15年に浦和学院を破り決勝進出を果たした白岡は、この快進撃を機に有望選手が集まってきました。今後のさらなる躍進が気になるところです。

何はともあれ、公立校が強豪私立を食うことも珍しくなくなってきた埼玉高校野球。
今年の夏の戦いぶりに注目です!

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