NBAのドラフトの仕組み、奥の深さを個人的な趣味と曖昧な知識で語ってきた、NBAドラフトを知ろうシリーズ。
今回で最終章です。

ロッタリ―制度やドラフト権のトレードを頭に入れて、今回の2017年のドラフトについて今回は語ります。

2017年ドラフト1位指名権利は、ボストン・セルティツクスの手に!

つい2週間ほど前でしょうか。
ドラフトの指名順位を決まりました。
1位はボストン・セルティックス
2位はロサンゼルス・レイカーズ
3位はフィラデルフィア・セブンティシクサーズ
の手に渡りました。
各チームの指名順位の確率はこうでした。

上位3位までの指名権はまぁまぁ確率にそんな誤差なく、サプライズな指名順位獲得とはなりませんでしたね。

今回のドラフト順位を決めるまでに、話題になったのが、1位指名権を獲得した、ボストン・セルティックス。
なぜ、セルティツクスが話題になったかというと、セルティツクスの今年のシーズン順位は東地区1位でした、リーグ全体でも4位の成績のチーム。
当然プレイオフに出ているので、上位14位までの指名権はないのですが、ここで、今までにも説明したトレードです。

遡ること2013年
NBAチャンピオンまでになったチームの転換期だったセルティツクス。
長年フランチャイズの顔を務めたポール・ピアースやガーネットなどの高年俸でベテランのトレードを考え、再建モードに入っていました。

そこにオーナーが変わり短期間でNBA制覇をもくろむニュージャージ・ネッツとのトレードが成立します。
かなり大型なトレードだったので詳しく話すとややこしいですが、とりあえずその中に、今年のドラフト1巡名指名権があったわけです。
そして今年ネッツはリーグ最低勝率。
本来は1位の獲得が高かったドラフトなのに、その権利がセルティツクス移ってしまったわけです。

ピアースを放出して得た権利のドラフトが行われるこのシーズンに、ピアースは引退されました。
ピアースの引退した年に、ピアース放出で得たドラフト指名権で1位を獲得したというのが、またなんか奥深いというか感慨深いですね。
抽選結果の発表後、ピアースはTwitterに「引退していく僕がセルティックスのために残すもの。1位指名権だ」と喜びを綴っていました。
なんかかっこいいですね。

そしてネッツ・・・
ドラフト指名権まで放出して選手を獲得してきましたが、プレーオフに出れるものの、ファイナルまでも遠くチームは徐々に解体。そして今年の順位。強いと言えたのはほんと2年ぐらいだけでしたね。
そして泣きっ面に蜂なのが、来年のドラフト1巡目指名権。
セルティックスに握られています。ネッツはどうやって再建するんでしょうかね。


セルティツクスはこの1位指名権をどう使うか注目!

さてさて、1位指名権を獲得したセルティツクス。
チームは今年東地区1位の成績。ファイナルまでは届かなかったですが、東地区決勝まで進みました。
チームとして強いこの状況でのドラフト1位指名権・・・
どう使うんでしょうか。
指名権ごとトレードするのか、1位指名したあとにトレードにだすのか、それともチーム補強ポイントにあった選手を指名するのか、選択肢は幾多もありますね。

特にこのオフに話題を集めているのが、インディアナ・ペイサーズのエースであるポール・ジョ―ジの動向。
NBAを代表するこの選手は、来年のオフにFAです。ペイサーズは再契約をもちらん希望していますが、本人がどうでるかでうね。
本人に再契約の意向がないとわかれば、チームはタダで出られるより、このオフか、来年のトレードデッドラインまでに放出するでしょう。

そうなるとセルティックスは狙いに行きますよね。
新人の成長を待つより、ジョージ獲得ですぐにでもNBA制覇目論むでしょうね!
そしてレイカーズもこのジョージ狙っているみたいです。

このオフはどうなるのでしょうかね!

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