大炎上の投手陣

開幕戦は黒星スタートを喫したものの、それから引き分けを挟んで10連勝と、開幕ダッシュを見事に決めた広島カープ。
今シーズンも打撃陣は非常に好調で、5/8現在まで打率,278、得点165点、ホームラン28本はリーグ断トツトップを誇っている。

しかしそれに反し、投手陣がピリッとしていない。
5/8現在までで、チーム防御率3,92はリーグワースト。
開幕戦は絶対的エースのジョンソン選手が得意としている阪神打線に打ち込まれ、3回2/3をまさかの5失点で開幕戦を落としてしまった。
その次の試合、岡田選手も阪神打線につかまり、4回を6失点。この試合は広島打線が爆発し、勝利を収めたものの開幕から投手陣の不調が感じられた。
その後は、安定を取り戻したかに見えたが、4月28日からまたもや投手陣の歯車が狂い始めた。

魔のゴールデンウィーク

投手陣の歯車が狂い始めたのは、ゴールデンウィークが始まる間近の4/28からだった。
2連勝で迎えた4/28のDeNAベイスターズ戦。
先発の加藤選手が3回2/3を5四死球4失点と崩れると、続く飯田選手も3失点。その後のプレイシア選手も2失点と登板した投手全員失点し、3-9で敗戦。翌日の試合は岡田選手が好投し勝利を収めるものの、4/30の試合は九里選手が大誤算。3回までで満塁ホームランを含む7失点。打線も奮起したが結局9-10で敗戦してしまった。

5/1からの中日ドラゴンズとの3連戦は3連勝を収めたものの、5/4の試合は先発の大瀬良選手が5回1/3を6失点と大乱調。打線の援護もあり、試合には勝ったものの、先発投手陣の不調が目についた試合だった。

歴史的大敗

本当の悪夢は5/5からの阪神タイガースとの3連戦だった。

5/5、序盤、打線の援護もあり4-0とリードを保っていたが、投手陣が阪神打線につかまり始めた7回、4番手の一岡選手がまさかのこの回だけで5失点と大炎上し、逆転を許し、5-8と逆転負けを喫した。

これだけでは終わらない。
翌日の試合は22年ぶりとなる歴史的大敗で、ファンを失望させた。
この試合、5回表終了時点で、打線が爆発し9-0と楽勝ムードだったが、6回以降に悪夢が訪れた。6回、これまで好投していた岡田選手が突如崩れ、ストライクが入らなくなるとこの回だけで4四死球2安打ワイルドピッチ1回で3点を取られ降板すると、2番手の中田選手も阪神打線を止められず1四死球、1安打で4失点で降板。この回だけで7失点し、9-0からの楽勝ムードから一転、9-8と1点差に詰め寄られて阪神打線に火をつけてしまった。

続く7回、回跨ぎの薮田選手が阪神タイガースの勢いを止められず4安打と打ち込まれ3失点で9-11と逆転されてしまうと、8回にもオスカル選手が1失点し、終わってみれば9-12と9点差をひっくり返される歴史的大敗を喫し、首位陥落。

続く試合も阪神打線を止められず、0-6と敗戦。

4/28から5/7までの9試合で4勝5敗とまずまずのように見えるが、この9試合で52得点と1試合平均得点5,7点と打線は奮起するも、59失点と1試合平均6,5失点している投手陣に悪夢を見させられたゴールデンウィークとなった。

明るい兆し

投手陣が大崩壊している現在の広島カープではあるが、明る兆しはある。

野手の西川選手、安部選手の好調である。

西川選手はシーズン開幕時は2軍スタートだったが、途中に1軍に招集されると、即結果を残し5/8現在までで11試合出場で打率,409、2ホームランと大活躍をしている。内野ならどこでも守れるユーティリティプレイヤーなので、菊池選手、田中選手を休ませることができるのも非常に大きい。

安部選手は、開幕からスタメン出場し、5/8現在までで29試合出場で、打率,378と好調を維持し続けており、レギュラーの座を射止めた。

昨シーズンは鈴木選手がブレイクし、リーグ優勝を果たした広島カープ。
今シーズンは西川選手、安部選手のブレイクが今シーズンの鍵を握ることになるだろう。

現在の投手陣は、最悪です。
投手一人一人のプロとしての自覚、モチベーション、負けん気がなければこれからも同じ試合をしていってしまう可能性がある。
畝ピッチングコーチの投手陣立て直しが急務となっている状態。

投手陣が調子を戻すまで、打撃陣で投手陣を引っ張っていかなくてはならない。

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