プロ野球でキャッチャーといえば8番バッターというのは遠い昔の話しでしょう。
攻撃面で打てるバッターが多ければ多いほど特典へと繋がり、それが連鎖すれば大量得点へと繋がり勝利に繋がります。「攻撃は最大の防御」という言葉どおり、相手よりも多く得点すれば単純に勝利となるという事ですね。
ただ、その打撃面で突起している捕手が現在の日本プロ野球界にいないような気がします。
それを露呈したのが今回のWBC。
もともと軸と考えていた楽天の嶋捕手。もちろん球界を代表する捕手ではありますが、攻撃面、守備面の平均をとっての起用だったかと思います。
そして今回のラッキーボーイ的存在の巨人の小林捕手は、打撃面といよりも守備面をかっての起用だったと思います。盗塁を阻止する肩の強さは球界ナンバー1でしょう。仮に守備面でボロボロだった場合に、西武の炭谷捕手を起用することとなっていたと思います。
守備面であれば、間違いなく現在のプロ野球界ではナンバー1といったところでしょう。
今、日本プロ野球界が欲しがっているのは打てて守れるキャッチャー。
そんな逸材とはどんな選手なのでしょう。

キャッチャーのあり方を変えたパイオニア!古田敦也さん

今のキャッチャーのあり方を大きく変えた人物こそが、元ヤクルトスワローズの正捕手・古田敦也さんでしょう。
野村克也監督の元、じっくりと仕込まれたキャッチャー理論。それを理解できるレベルにいた古田敦也さんだからこそ、野村克也さんの理想を実現させたのでしょう。
キャッチング理論。ボール球をストライクに見せるために行なっていたのは、単純にキャッチャーミットをホームベース上に動かすこと。彼はそうではなく、キャッチングをするポイント自体を変えて捕球する寸前に、体を微妙にクイっと動かしあたかもそこにボールが投げられとりましたよ!と思わせる技術を卓越。更に、盗塁阻止率も高く、配球もID野球を基本に申し分なし。
攻撃面では、20本塁打以上をはなったのは現役生活で4度。盗塁も70本と、正にキング オブ キャッチャーといったところでしょう。
未だ彼を超える逸材はなしでしょう。

打撃は◎!守備は・・・

守備に関しては、ある程度の努力で天才に追いつく可能性はありますが、バッティングだけ水モノで、持って生まれたセンスが必要です。いくら体が大きくても、遠くに飛ばすにはコツがあり、そのコツをモノにできる人、できない人に分かれます。大抵のプロ野球選手であれば柵越えのホームランを打ったことがある経験者ですが、ことプロ野球レベルの投手相手にホームランを打てるか?と言われれば、そう簡単にはいかないでしょう。キャッチャーだけにスポットを上げてみれば、巨人の阿部選手以外、ここ最近では20本塁打越えはないといった感じです。それだけならまだしも、昨年の12球団で規定打席に達したのは巨人の小林選手のみ。しかし打率は.204と最下位の打率。打てていないです。このように、この人だ!というキャッチャーが不足しています。
今いるキャッチャーの中で打撃面だけ考えれば、西武の森選手となるのかな!と感じています。肩はそこそこ。あとは配球面と捕球面。キャッチャーとしての質を高めれば球界ナンバー1キャッチャーとなる日はそう遠くないでしょう!

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