WRC第4戦ツール・ド・コルスは、最終日を終え、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが今季初優勝。ヒュンダイ・モータースポーツにとっても、今季初勝利となった。2位にはMスポーツのセバスチャン・オジエ。3位にはヒュンダイのダニ・ソルドが入り、ヒュンダイ勢の2台が表彰台に上がった。

次戦は、4月27日〜30日に開催される第5戦ラリー・アルゼンチン。シーズン2度目のグラベルラリーで、天候が安定しない季節のため、変わりやすい路面コンディションへの対応が重要となる。

最終日となる競技3日目はSS9とSS10の2ステージのみだが、SS9は今ラリー最長距離となる53.78kmの超ロングステージとなり、最大の勝負どころとなる。ここでベストタイムを記録したのが2日目に首位に立ったヌービル。2番手には同じくヒュンダイのダニ・ソルド、トヨタのラトバラが4番手、Mスポーツのオジエは電気系統のトラブルで7番手となった。

パワーステージとなったSS10でのベストタイムはトヨタのラトバラ。2番手には電気系統のトラブルをクリアしたオジエ。ヌービルもSS10を確実に走りきり、総合タイムで2位以下に54秒差をつけ、今季初優勝を飾った。

今シーズン、ラリーをリードする走りを見せながらも、第1戦のモンテカルロ、第2戦のスウェーデンと勝利を目前にしながら逃してきたヌービルにとって、悲願の今季初優勝となった。

トヨタ勢は、ハンニネンが初日のSS1で橋の欄干にヒットしたことでリタイア。再出走するも、最終日のSS9でも48km地点でコースオフし、ラリーリタイアとなった。
4位でフィニッシュしたラトバラは、ボーナスポイントがもらえるSS10で見事にトップタイムを記録し、総合順位も4位で終えた。