今季初のターマック戦!ツール・ド・コルス開幕!

WRC第4戦ツール・ド・コルスは、7日、競技初日を終えて、シトロエンのクリス・ミークが総合首位にたった。2番手にはMスポーツのセバスチャン・オジエ、3番手にはヒュンダイのティエリー・ヌービルがつけている。

土曜日の競技2日目はSS5〜SS8の4SS。サービスパークのあるバスティア近郊の2ステージを走行し、昼サービスを実施。午後は同じステージを再走する。SS合計距離は131.92kmと、勝負の山場になると見られる。

2017年のツール・ド・コルスは、会期が昨年の10月から春に移ったが、コースは昨年とほぼ同じ。会期が早まったことで、天候にどのような変化があるのかは未知数で、グラベル7戦の合間を縫っての、今季最初のターマック戦になる。

初日、シトロエンのミークが首位発進!

この日はアジャクシオをスタートし、2つのステージを2ループし、バスティアに移動して最終サービスを受ける。昼のサービスの設定がないため、1日を通してマシンを労った走行が求められる。

SS1でベストタイムをたたき出したのはシトロエンのミーク。前戦のラリー・メキシコで劇的な優勝を果たしたミークは勢いそのままに、2番手のオジエに5.7秒の差をつける快走。3番手にはヒュンダイのティエリー・ヌービル。さらにMスポーツのオット・タナク、ヒュンダイのダニ・ソルドが続き、トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラは22秒4差のSS7番手。ユホ・ハンニネンは橋の縁石にヒットして、ここでデイリタイアとなった。

続けて行われたSS2では、またしてもミークがベストタイム。そして、ラリーは昼のサービスを挟むことなく2回目のループへ。

SS3のベストタイムはオジエ。2番手には0.8秒差でミーク、6.2秒差でヌービルと続く。総合4番手につけていたタナクはコースを外れディッチにスタック。脱出に手間取り7分のタイムロスを喫し、総合23番手にまでドロップ。

この日最後のSS4は、再びミークが制し、オジエはミークに2.2秒差の2番手。初日を終えて、総合首位はミーク、2番手オジエ、3番手にヌービル、そして、トヨタの最上位はラトバラの総合6番手となった。

WRC - 2017 Rallye de France Tour de Corse - Day 2 part 1 - YouTube

出典:YouTube

トヨタはラトバラが総合6位!

トヨタは、ヤリ-マティ・ラトバラが総合6位につけたが、ユホ・ハンニネンはSS1でクラッシュし、SSフィニッシュ後リタイアに。チームはデイ2での再出走に向けてサービスでクルマの修復作業を行う。

初日、ラトバラはクルマのセットアップとドライビングをコースに完全には合わせきれなかったが、それでも安定した走りを続け、5〜7番手のSSタイムを記録し、総合6位で初日を走りきった。

一方、ハンニネンは速いペースでSS1を走行していたが、ステージ終盤の左コーナーで、クルマの右リヤを橋の欄干にぶつけてしまい、その衝撃によりダンパーのオイルキャニスターが破損し出火。大きなダメージではなかったものの、右側のタイヤが2本とも衝撃でパンク。スペアタイヤを1本しか搭載していなかったため、以降の走行を断念した。クルマのダメージは少なく、チームはバスティアのサービスパークで破損個所を修復し、ハンニネンは2日目での再出走を予定している。

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