クロカン

「俺から野球を教わりたいなら、金を払え」
破天荒な指導法に、大胆な采配を揮う高校野球監督・黒木竜次(通称・クロカン)の物語。
群馬県の伝統校・桐野高校編に、田舎の万年1回戦敗退の弱小野球部鷲ノ森高校編と続きます。
鷲ノ森高校編では度重なる苦境に立ち向かい、戦いに挑む過程を描いています。
「クロカン」は当時のスポーツ漫画としては珍しくチームの監督を主人公とした作品であり、監督目線でのストーリーは監督、選手、相手チームの心理描写や指導方法など、リアルに近い描写が特徴で、実際の高校野球の監督も愛読者が多い作品です。

甲子園へ行こう!

神奈川県の公立校鎌倉西校野球部が、主人公の四ノ宮純を中心に激戦の神奈川県から甲子園を目指す野球漫画です。
主人公の四ノ宮純は直球のキレが良いことを除いて特に優れた投手ではなかった。そんな四ノ宮が1年生の夏の大会で最終回まで踏ん張った試合で勝利を目前にストライクが入らなくなり押出し四球で敗れる。「普通の球で普通にストライクを取れる」ことの重要性を知ったことから投手としての成長が始まる。
「甲子園へ行こう!」は、普通の高校球児、普通の高校の野球部がいかにして成長し、戦国神奈川の強豪校に立ち向かうかをテーマに描いています。
「クロカン」のような大胆奇抜なストーリー展開ではないですが、高校野球に携わり、見ている者から、普遍的な共感しやすいストーリーとなっています。

砂の栄冠

学校創立100周年を迎えた年、埼玉県立樫野高校野球部は夏の県大会決勝まで勝ち進むも逆転負けを許し、あと一歩で甲子園出場を逃す。

その後、新チームのキャプテンとなった七嶋裕之は、あるひ野球部のファンである老人のトクさん呼び出され、現金1000万円を渡される事となる。1000万を受け取った七嶋は、トクさんの思いを汲み取り、貰ったお金を活用し再び甲子園出場を目指す物語です。

「砂の栄冠」は、高校野球と金がテーマになっており、一般的な野球漫画と比べてブラックな要素が散見されています。 例えば、高校野球を単なる学生スポーツとしてでなく「興行」であることを強調しており、野球部員たちが「さわやかな高校球児」を演じることにより試合を有利に進めようとする様が描かれています。
また、自チームのダメ監督ぶり、チームメイト同士、父母会同士の軋轢など、これまでとは違うリアルな高校野球の視点を映し出しているのも特徴です。

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