昨年のGIラストレースの有馬記念は、当時3歳馬のサトノダイヤモンドが古馬・キタサンブラック、ゴールドアクターをゴール直前で抜き去り、興奮冷めやらぬまま終わった昨年のGIレース。
そして、その興奮は今年も継続中です。JRA中央競馬のGIレースの皮切りとして、今年もフェブラリーステークスからスタート！
GIレースしかやらない競馬ファンも多いはずで、地方レースやGIII、GIIをやっている競馬ファン＋αとなるので、かなりの大金が動く週末となるのは間違いないでしょう。

今週末の競馬ファンが忙しいのには理由がありまして、重賞レースがフェブラリーステークス含めて4レースもあるということです。

2/18(土)
東京競馬場11RはダイヤモンドS(GIII)
京都競馬場11Rは京都牝馬S(GIII)
2/19(日)
小倉競馬場11Rは小倉大賞典(GIII)
東京競馬場11RはフェブラリーS(GI)

このような日程となっています。
やはり世間の目はGIレースに注目が集まり、今年も強馬が勢揃いです。
連覇狙うモーニン、昨年2位でリベンジなるかのノンコノユメ、昨年3位で上り3ハロンは16等の出走馬の内、2位の34.9秒を叩き出したアスカノロマンなど、昨年の表彰台を占める古馬も出走予定です。それ以外にも注目は、昨年のJRAダートホース賞のサウンドトゥルーや、根岸S優勝でこのフェブラリーS出走が決定し勢いのあるカフジテイクなど、頭を悩ませる存在がひしめく今回のレース。楽しみです。
このフェブラリーS以外の3レースで注目したいのは、東京競馬場11RはダイヤモンドS(GIII)いなります。

GIレースもあるのに、何故にGIII？とお思いでしょう。
競馬ファンなら、アルバートが出走するから？とか伝説を残したハーツクライの子で勢いのある4歳馬世代のカフジテイクが出走するから？など、？？？でしょうね。
理由は、15頭の出走馬の年齢平均が驚きの7.2歳なんです。
7.2歳と聞いてピンっと来ない方へ。
馬で4歳だと人間では16歳、5歳で20歳、6歳で24歳、7歳で28歳と言った具合で、7.2歳なら28.8歳となります。
こう見るとまだイケるんじゃないの？と思う方へ、これならどうでしょう！
例えば、昨年JRA特別賞を受賞し引退したモーリスは5歳。
JRA最優秀短距離馬を受賞し引退したミッキーアイルも5歳。
無血統でありながら様々な伝説を作ってこの世を去ったオグリキャップも引退した時は6歳と、多くの伝説を残した馬の引退年齢は平均で5歳ということになります。
引退平均年齢よりも2歳年上で、更に重賞レースに出走。
重賞レースをマラソンで例えるなら、オリンピック選考会に等しいランナーが集う大会で、仮装を楽しんで時間内にゴールインとか甘っちょろいレースではなく、競馬ファン達が真っ赤な目となって叫びまくる極めてレベルの高いレースということ。しかも、このダイヤモンドSのコースはステイヤーズS 芝 3600メートルに次ぐ 芝 3,400メートルと超ロングラン。
そんな超ロングランをおじさんランナー達が走る大会(レース)ということなので是非応援してあげたい！

その中でも凄い馬がいますよ。
今年11歳のサイモントルナーレ。人間の年齢で言えば44歳です。おじさんランナーですね。
女性のマラソンランナーの傾向で、出産を終えて復帰してからの方がタイムが伸びたというように、長距離において考えた場合、ある程度落ち着いた年齢の方が向いている競技なのかもしれませんね。スプリンターの引退とマラソンランナーの引退の年齢で比べると、やはり短距離のスプリンターの方が引退が早いですから、馬にとっても例外ではなさそうな話です。
このサイモントルナーレを騎乗する騎手は、競馬界のアイドル・若干19歳の藤田菜々子さんです。今年に入って22戦で未勝利、全て着外となっています。
おじさんが(サイモントルナーレ)、アイドル(藤田菜々子)に1勝を付けさせてあげられるか。
追込み馬の脚質のようですが、相手は有馬記念7着のアルバートや今年に入って早くも1勝あげて勢いのあるカフジテイクが相手なので、ラストスパートの勝負では正直厳しいところがるので、思い切って先行するくらいの賭けを見せてもらいたい。そして19歳藤田菜々子騎手の愛の鞭に反応し、そのままゴールインするところを見たいです。
がんばれ、おじさん！