オールスター目前のNBA。そのNBAで昨シーズンを持って引退したスーパースターが3名いました。同じシーズンでスーパースター3名も引退したのも珍しかったです。
そんな3名をかるく紹介。

1995年ドラフト1巡目5位で、ミネソタ・ティンバーウルブス入団。NBAでは20年ぶりとなる高卒でのNBA入り。ガーネットの入団がその後数年続く高校からのNBA入りの流れを作りましたね。(現在はドラフト対象は19才以上)
2003-04シーズンにはシーズンMVPを受賞。21年のキャリアでオールNBAチーム選出9回、オール・ディフェンシブチーム選出12回、オールスター選出15回を誇り、キャリア平均17.8得点、3.7アシスト、1.4ブロック、1.3スティールという成績を残しています。

NBAチャンピオンに1回。ティンバーウルブスからセルティックスへ移籍したシーズンの1年目で達成しています。この時の相手が、80年代しのぎを削った、ロサンゼルス・レイカーズ。さらに2年後再度ファイナル進出した時も、相手はレイカーズ。この2回のファイナルは盛り上がりましたね。

その後、セルティックスからブルックリン・ネッツに移籍し、さらに最後は入団したティンバーウルブスへ移籍しての引退。

ティンバーウルブスからセルティックスへの移籍はトレードでした。長年在籍したものの、優勝出来るチームへのトレードを要求。
普通ならファンから総スカン喰らいそうな出来事でしたが、今までのチームへの忠誠心・愛がファンが認められていたので、どちらかというと、今までありがとう的な感じで好意的でした。
トレード内容はガーネット1人に対して、選手5人+将来のドラフト1巡目指名権2つを付けてのトレードでした。私の知る限り1人対してのトレードではここまで凄いのは知らないですね。それだけ凄い選手でした。

ウェイクフォレスト大学卒業後の1997年にドラフト1巡目1位でスパーズに入団し、新人王を受賞。
2年目の1998-99シーズンには、デビット・ロビンソンとのツインタワーで勝利を重ねて、初優勝達成。
その後、2003、05、07、14年とチームの通算5度の優勝すべてに大きく貢献しています。
スパーズによれば、現役19シーズンでレギュラーシーズン1072勝438敗、勝率.710の戦績はNBA史上最高記録であり、また、NBA、MLB、NFL、NHLを含めた北米4大スポーツでも過去19シーズンで最高記録だという。
オールスター15回、シーズンMVP2回（02、03年）、ファイナルMVP3回（99、03、05年）、オールNBAチーム選出15回、オールディフェンシブチーム選出15回選ばれてます。
スパーズ一筋で引退。ひとつの球団で19シーズン以上プレイしたのは、ジョン・ストックトン、コービー・ブライアントに次いで史上3人目です。移籍はビジネスな世界での、移籍なしで引退する事は稀ですね。

ド派手なプレイはないですが、基本に忠実な堅実なプレイヤー。NBAのハイライトシーンで登場する事は少ないですが、NBAの歴史でも有数のパワーフォワードです。歴代ベスト5で選ぶ人もいるぐらいの選手でした。

高卒でのNBA入り後、20年間にわたって名門ロサンゼルス・レイカーズ一筋でキャリアを過ごし、NBAチャンピオン5回、シーズンMVP1回、ファイナルMVP2回、NBA記録となる18年連続オールスターゲーム選出並びに、歴代最多のオールスターMVP4回に輝くほか、NBA歴代2位の1試合81得点の記録を持つなど、キャリア初期から大ベテランの域に入るまで、長年に渡ってリーグ最高の選手の一人として君臨し続けた、NBAを代表するスーパースターです。

現役時代の背番号はシャキール・オニールとのコンビで若くして三連覇を達成した「8」と、成熟しチームリーダーとして二連覇を達成した「24」の2つの時代に分けられますね。

ガーネットとダンカンが、愛されたスーパースターであれば、コービー・ブライアントは、多くのバッシングを受けたスーパースターですね。

三連覇後の数年後のFA時に、シャキールオニールと監督がチームに残るなら自分は移籍すると発言(レイカーズはコービーを選んで、シャックは移籍・監督は退団)その後の数年間はチームは弱小化でバッシング。

その後、3連覇時代のチームみたいに、なかなかチームが強くならないこと。補強がうまくいかない事に業を煮やしてトレード要求。これもバッシング。
その他色々とバッシングを受けたコービーですが、最後の引退時は、NBAへの貢献から、ロサンゼルスだけでなく全米から多くの賞賛をあびました。

引退後にはロサンゼルス市がコービーに敬意を表し、現役時代の背番号を組み合わせた8月24日を「Kobe Bryant Day (コービー・ブライアントの日)」としてロサンゼルスの記念日に制定されました。

最終的には、愛されていたという事でしょうかね。