一流への道を歩んだ個性的な投法
出典: http://pullhitters.blog.fc2.com/blog-category-8.html
個性があってこそ一流を産む、今度は球史に残る投法をご紹介します
トルネード投法 野茂英雄
ダイナミックなモーションから繰り出す唸る豪速球。
日本人メジャーリーガーのパイオニア、野茂英雄投手の代名詞がこのトルネード投法。
振りかぶった投手が一度大きく打者に背中を見せるまで捻りを加えながら並進運動を起こし、そこから一気にボールを放つ。長所としては身体の回転及び捻りによって引き伸ばされた筋肉の反発作用により、球速・球威が増す。また、球持ちが長くなるためリリースポイントがわかりにくく打者から見て打ち難い。強靭な下半身及び高いバランス感覚がなければ習得は難しい投法である。
トルネード投法のネーミングは、入団当時所属していた近鉄が、この独特のフォームで活躍したことから、この投法を売りにしようとネーミングを募集し、「トルネード(竜巻き)投法」の名前が決まった。
マサカリ投法 村田兆治
現役を引退しておよそ25年、67歳になった今も130キロ近い豪速球を放る村田兆治。毎日スポーツジムに通っては「超人トレーニング」と呼ばれる激しいトレーニングを行っている。内容は、腕立て伏せを500回、腹筋・背筋運動を1000回ずつ、マシンによるトレーニングの他、更にダンベルを右手人差し指と中指に挟むフォークボールの形に握って上下させるというもので、それをゆっくり時間をかけながらではなく、猛烈なスピードで一気に行う鉄人だ。
現役時代は伝家の宝刀フォークを武器に通算215勝を挙げた。
その剛腕は軸足を沈めつつ、左足を高く上げる独特のマサカリ投法があっての賜物だ。
入団当初は、大きく振りかぶらず腕の上げ方は小さく、左足の上げ方も小さかった。これを力感のあるフォームに変える為、両腕を高く、高く上げて、仁王立ちのようにして、左足も高く上げる。そこからぐっと沈み込んでタメを作り、また持ち上げて投げ下ろす。
このフォームが実にハマり、飛躍のきっかけとなった。
ザトペック投法 村山実
村山 × 長嶋 1966 - YouTube
出典:YouTube
長島茂雄のライバルとして、幾多の名勝負を繰り広げ、プロ野球界を盛り上げた村山実。
戦後以降のプロ野球で、規定投球回数に達しながら、シーズン防御率0点台を達成した投手は村山実のみ。球史に残る偉大なる選手だ。
全身を使い喘ぎながら闘志むき出しで投げる村山のピッチングは、「人間機関車」と呼ばれた陸上長距離選手のエミール・ザトペックの走法に譬えられ、「ザトペック投法」と呼ばれた。
映像から見ても、現代のプロ野球選手にはいない、ものすごい躍動感が伝わるピッチングフォームですね。
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トコトコとコツコツとやっていきます。
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