アメリカ三大スポーツとは、NFLアメリカンフットボール、MLBベースボール、NBAバスケットボールにあたります。五大スポーツとなれば、NHLアイスホッケー、そしてサッカーと、世界では大人気でメジャーなサッカーも、事アメリカにおいては5番目の人気になります。何故でしょう？理由は単純明快で面白く、試合観ていても、なかなか点が入らないからつまらないとのこと。
確かに三大スポーツをみると、アメリカンフットボールもタッチダウンをすれば一気に6点や、ベースボールも満塁ホームラン、アメリカでいうグランドスラムなら一気に4点、バスケットボールもワンゴール2点、スリーポイント3点というのもあり、いずれの種目も点に動きのあるスポーツですね。そういった観点も踏まえてアメリカンフットボールが1番の人気を誇っているようです。そのNFLも遂に今シーズンの頂点を決めるスーパーボールの時期がやってきました。
アメリカに行った人であれば、どれだけの人がこのスーパーボールに釘付けかがわかるほど、アメリカ人が大熱狂するシリーズ。各地のバーでは、「おー」や「わー」や「ゴー」など、気でもくっるったのかと心配するほど叫び熱狂しています。
今シーズンのアメリカン・カンファレンス（AFC）からは、ニューイングランド・ペイトリオッツが、ナショナル・カンファレンス（NFC）からは、アトランタ・ファルコンズがそれぞれ地区を勝ち抜き、2月5日にテキサス州ヒューストンのNRGスタジアムで予定されている王座決定戦のスーパーボールに駒を進めました。ハーフタイムには昨年のスーパーボールでThe Star-Spangled Banner（アメリカ国歌）を熱唱したレディ・ガガが、ハーフタイムでパフォーマンス予定。そんなスーパーボールに駒を進めた2チームをご紹介します。

2季ぶり9度目の出場。
ニューイングランド・ペイトリオッツと言ったら、何と言っても不動のQB、トム・ブレディがまず名前が挙がります。1977年8月3日生まれの現在39歳。NFL界のデビッド・ベッカムと言われるように、とにかくイケメンで女性ファンも殺到です。QBとしてリーグ史上最多の13度の地区優勝、10度のカンファレンスチャンピオンシップ進出と6度のカンファレンス制覇、さらには同ポジションでそれぞれ歴代最多タイとなる4度のスーパーボウル制覇と3度のスーパーボウルMVP獲得を達成。またリーグMVPも2度受賞しており、リーグMVPとスーパーボウルMVP双方の複数回受賞は、トム・ブレディと、NFLの代名詞的存在のジョー・モンタナ以外、2人しか達成していない偉業でもあります。ペイトリオッツの司令塔であるブレディを潰さない限り、相手チームの勝利の確率はとてつもなく低い確率となるでしょう。チームも、レギュラーシーズン成績を13勝2敗と、勝率.700、失点250は断トツのリーグ1位。その勢いそのままに、ピッツバーグ・スティーラーズを退けスーパーボールに進出決定。
ロブ・グロンコウスキー、マイケル・フロイド、トム・ブレディ等が絶好調となれば、一気に優勝へ近道となるでしょう。

18季ぶり2度目の出場。
アトランタ・ファルコンズもペイトリオッツ同様に優れたQBが存在。
その名もマット・ライアン。1985年5月17日生まれの31歳。大学卒業後、同球団にドラフト1巡目で入団。その年のシーズンは先発でデビュー。その後、そのシーズンを活躍し攻撃新人王に選出された。だがその後は、チームも彼も奮起し、何度もスーパーボールまであと一歩というところまでいくものの届かずという苦いシーズンが続いていました。そして今シーズン、強敵グリーンベイ・パッカーズを倒して、ようやくたどり着いたスーパーボール。彼だけではなく、ファルコンズの選手は息荒く、この試合に備えていることでしょう。
ファルコンズの強みは、その攻撃力。得点540点は断トツトップの数字。各地区首位の平均が406点ということからみると、540点の攻撃力は数字で見てとれます。一方、不安点はディフェンス面。失点406点は各地区首位の失点平均326点から考えると不安材料しかない数字です。鍵となるのは、失点以上の攻撃力で相手を負かすか、もしくはフォワード陣の奮起を求めるかと言ったところでしょうか。

ペイトリオッツのディフェンス力か、ファルコンズのオフェンス力かと、今回のカードは観る側としてわかりやすく、盛り上がるのは間違いない期待値タップリの試合になりそうです。