プロ野球セ、パ両リーグは25日、今季のベストナインを発表。日本ハムの大谷翔平投手が「投手」と「ベストＤＨ」の史上初のダブル受賞を達成した。

ベストナインはポジションごとに、そのシーズンで最も優秀だった選手をプロ野球取材歴5年以上の担当記者らの投票で決める。今季からベストナインの投票規定が変更され、昨季までは同一選手を複数ポジションに投票した場合は無効とされていたが、投手と野手の重複投票が認められるようになった。これは、大谷投手の投打にわたる活躍が認められての規定変更だったが、変更最初の年に大谷投手は「二刀流受賞」を決めた。

有効投票総数245票の中で、大谷は投手として111票を集め、2年連続2回目の受賞。2位の石川投手(ロッテ)は69票だった。ベストＤＨでは190票を集めて初受賞。2位のデスパイネ選手(ロッテ)の47票に大差をつけた。

また、セ・リーグでは、球団25年ぶりの優勝を果たした広島から、鈴木選手ら最多5名が選ばれた。史上初の2年連続トリプルスリーを達成した山田選手(ヤクルト)、本塁打と打点の2冠を獲得した筒香嘉智選手(横浜DeNA)も選ばれた。パ・リーグでは、日本一となった日本ハムから大谷投手のほか、中田選手、レアード選手、西川選手が選出された。

投手　野村祐輔（広島）初
捕手　石原慶幸（広島）初

一塁　新井貴浩（広島）11年ぶり2回目
二塁　山田哲人（ヤクルト）3年連続3回目
三塁　村田修一（巨人）3年ぶり4回目
遊撃　坂本勇人（巨人）4年ぶり3回目

外野　鈴木誠也（広島）初
外野　筒香嘉智（横浜DeNA）2年連続2回目
外野　丸　佳浩（広島）2年ぶり2回目

投手　大谷翔平（日本ハム）2年連続2回目
捕手　田村龍弘（ロッテ）初

一塁　中田　翔（日本ハム）2年連続2回目（※外野手で2回）
二塁　浅村栄斗（西武）初（※一塁手で1回)
三塁　レアード（日本ハム）初
遊撃　鈴木大地（ロッテ）3年ぶり2回目

外野　角中勝也（ロッテ）4年ぶり2回目
外野　糸井嘉男（オリックス）2年ぶり5回目
外野　西川遥輝（日本ハム）初

ベストDH　大谷翔平（日本ハム）初（※投手で今回含めて２回受賞）