いまや、日本人の食生活の一部となっている冷凍食品。約8割の人が月に一度は冷凍食品を利用しているというデータも出ている。。買い置きができたり、調理の手間が省けたりと高い利便性がその魅力だが、今秋、日本の冷凍食品業界に本格的に参入するのがフランスの冷凍食品ブランド『Picard(ピカール)』です。

フランスで7年連続1位の国民的食品ブランド『ピカール』

ピカールは「フランス人が選ぶ好きな食べものブランド調査」で2010年から16年まで7年連続1位を獲得するなど、フランスでは国民的な人気を誇るブランド。フランスを中心にイタリア、ベルギー、スウェーデン、スイス、ルクセンブルク、英国の7か国で約1000店舗以上を展開しているが、ヨーロッパ以外での展開は日本が初となる。2014年の秋からAEON(イオン)の一部店舗で販売されており、約2年の試験期間を経て単独店舗の出店に至った。

フランスでは、街を歩けばあちこちにピカールを見かける。日本人がスーパーやコンビニで総菜や弁当を買うように、フランス人はピカールで昼食や夕食を買って帰る人も多い。一方で、日本の冷凍食品とは明確に方向性が異なる点もあり、日本の冷凍食品が『便利』をキーワードに、いかに手間をかけず短時間で作れるかという観点で著しい進化を果たしているのに対し、ピカールでは手軽さを大切にしつつも、より『おいしさや食の豊かさ、見た目の美しさ』に重点を置いた進化を続けているという。

パーティー向き商品と冷凍食材の豊富さが特徴

具体的な特徴があげると、まずはラインアップの豊富さ。フランスでは1000種類を超える品ぞろえがあるが、日本でまず販売されるのは200種類。レンジで温めるだけで食べられる、日本の冷凍食品と同様の使い方ができる個食商品に加え、「サーモンのパイ包み」「冷凍フォアグラスライス」など、ホームパーティーで使えるような商品も多い。見た目も華やかで、イオンでの試験販売では「クリスマスや父の日、誕生日などお祝いの日のために購入される方も多かった」という。記念日に利用できるというのは日本の冷凍食品にはない特徴と言える。

日常的に使える商品として、カット野菜や魚の切り身など、食材を冷凍しただけのものも豊富で、洗う、切るといった面倒な工程がすべて済んだ状態で売られているので、料理をする際にも効率的でゴミがほとんど出ない。

また、オーブンで調理する商品が多いのも日本の冷凍食品とは違うところ。クロワッサンなど一部の商品は焼き上げる前の状態で冷凍されており、オーブンで調理することでできたての味が楽しめる。オーブンは馴染みがないという方も多いと思われるが、レンジに簡易的なものがついているなど、意外と家庭でも利用できる。

競合は冷凍食品ではなく、ベーカリーや宅配ピザ!

日本の冷凍食品とは指向が異なるピカールだが、価格は平均して既存の冷凍食品の倍以上だ。素材や種類が違うため純粋な比較は難しいが、その価格は400~2000円程度。

実際、ピカールは冷凍食品と競争するのではなく、これまで冷凍食品を使ってこなかったような人にも手にとってもらえるような、全体の裾野を広げるような存在と位置づけている。

東京・青山の1号店に続き、12月2日には中目黒、9日には麻布へ出店予定が予定され、都心部以外の地域にはオンラインの販売で対応しながら、日本での認知度を広めていく方針。フランスでは極めて庶民的なものとして認知されているピカールが、日本でどのように受け入れられていくか注目です。

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